表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
誰も悲しませないバッドエンド  作者: 二重名々
on truth

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

70/307

第四十五話「宣言」

あれは嘘だ。

基本的に攻撃のための幻術は使わないようにしている。

そもそも、都合良く相手だけが爆発する幻術なんて使えない。

練習して出来るようになったナックルエレキ、インビジブルポケット、バブルオブザーバー。

この前作った強化の式。

これで戦うしかないのだ。


「どうせハッタリだろ」


「じゃあ試してみれば?」


「爆散するのも楽しいかもよ?」


シャボン玉はもう若草の目の前にある。

爆発したなら無傷では居られない位置だ。

爆発なんてしないけどね。


「一分」


あえて若草に聞こえるように言う。

宣言のようなものだ。


「この幻術はあと一分しか持たない」


「だけど、一分で捕まえられれば私達の勝ち。一分で捕まえられなくても別の手を使える」


「どう?降参する?」


「たった一分でアタシが捕まる訳ねェだろ。ま、何時間やってもそりゃ同じか」


シャボン玉なので速度は遅い。

だが、二つある。

そして、少しでも触れてはいけない。

これならそれなりに本気を出して逃げるはずだ。


「おい、どうするつもりなんだ?」


時晴が小声で話しかけてくる。

若草は逃げるのに集中していて、特に気にしていないようだ。


「あいつの動きをよく見ておいて」


「もしトラップが自分にも発動するならそれを避けるように逃げるはず」


同時に、バブルオブザーバーでトラップを探す。

少しでも目視出来ればそこを避けて近接戦に持ち込めば良い。

また、私達に気付いてからトラップを仕掛けたのならそこまで広範囲には無いはずだ。

トラップが無い位置まで逃げてもらっても良い。


「そろそろ一分だなァ。もう限界近いんじゃねェの?」


「う」


これは演技ではない。

本当の苦しさだ。

拡張バッテリーを取り寄せておくのを忘れたミスについてだが。

、、、見つけた。

逃げている内に元いた場所の辺りに戻って来たが、最初は見落としていた。

わずかに倉庫の床に影がある。

ほぼ透明の何かが上にあるという事だ。


「時晴、足元だけだよ」


小声で報告する。


「飛び越えられるくらいの高さしか無いね」


「ああ、仕掛けられてる範囲もだいたい分かった」


終わり!

シャボン玉が縮むようにして消滅する。

そして疲れる演技。


「「はぁ、、、はぁ、、、はぁ」」


「時間稼ぎにもなってねェぞ。次の手は何だ?もっと楽しませてくれよ」


突破口はあった。

しかし、まだ不十分だ。

若草は時晴に向かってハンマーを振るう。

左上から右下。


「どりゃっ!」


時晴は思い切り左へ跳ぶ。

身体を捻って避ける。

ん?

避ける?

空間ごと殴って距離を無視するのではないのか。

そう言えば、さっきトラップに引っ掛かる直前にも避けられたよ。

そもそも、空間打撃、とは何だ?

空間ごと殴る、とは何だ?

もし、勝手に勘違いしていたとしたら、、、。

時晴も気付いたようだ。


「、、、分かったぞ」


若草を指さして言う。


「お前は箱を外から叩くみたいに空間ごと殴ってると勝手に思ってた。けど、空間ごと殴るなんてよく分かんねぇ事なんかしていなかった。ただ、衝撃の位置を変えていただけだ!」


「だから何だ?その違いに意味あんのか?」


「ああ。これでお前を倒せるようになったからな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ