第四十三話「悲鳴」
「顔の形変えて双子かどうか分からなくしてやろうか?」
若草はハンマーを振りかぶる。
「結局消す事に変わりはねェけどなァ」
今度は上から!
二百五十パーセント!
床を這いつくばった状態から思い切り前に跳ぶ。
近距離戦に持ち込めば戦える!
「ざァんねん」
「ナックルエ」
ズザザズズズザザッ!
なん、だ?
全、身が、痺れ、る。
ハンマーじゃない!
「キャハハハハハ!アタシ、イズに幻術も貰ったんだよねェ。まさに北欧の雷神トールだよなハンマー持って雷を使うってさァ!ま、トールはトラップなんて貼らねェか!」
トラップ。
遠距離はハンマーで空間打撃。
近づかれた際には電気のトラップが発動。
隙が無い。
「ほらほら立って立って!無理なら利得お姉さんが手伝ってあげようかァ?」
「か、は」
脚を使って強引に起こされて空間打撃。
痛った、、、。
フルスイングの打撃を受けてしまった。
大丈夫!?
今度は私が!
「二人とも下がっとけ!俺が行く!」
時晴が一気に前に出る。
「オマエも戦うのか?抵抗しなきゃ肋骨だけで許してやろォと思ってたのに」
幻術の式も立てられないし、幻視者でもない。
だめだよ、時晴が死んじゃう!
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
悲鳴?
外からだ。
時晴も一時停止する。
「何だ!?」
「見つけたみてェだな」
若草は笑いを顔に貼り付けて言う。
何を?
若草と関係しているのか。
「元断片の死体」




