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誰も悲しませないバッドエンド  作者: 二重名々
on truth

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第二十八話「天国の一粒」

理由はどうしよう。

フィリピンに行く理由。

バイトは無理だ。

コンピュータ関連としか言っていない。

友達と旅行は?

明後日じゃ急過ぎる。

じゃあじゃあ。

あれもだめこれもだめ。

まずい。

家に着いてしまった。


「「ただいまぁ」」


「「おっかえりぃ!」」


相変わらずテンションが高い。

どう切り出そうか。

もう手を洗ってご飯を食べてお風呂に入ってお休み。


「「って寝ちゃいかん!」」


起きろ起きろ起きろ。

と言うか考えろ言い訳を。

そうだこれはどう?


「お父さんお母さん」


「明後日から一泊二日で、フィリピン行く事になったよ」


「何!?」


「どしてどしてよぉ?」


「「武者修行」」


行けるか?


「そっかそれなら仕方ないよね」


「気を付けるんだぞ。クマとか出るかもしれないからな」


「うん。クマはいないと思うけど」


「ご飯は自分達で食べてね」


はぁ、、、。

上手くいったが、何か複雑。




今日はフィリピン行きの準備と、貰いたてのミウ・トートで式を作る。

朝十時、脳が本調子になってきた。

二人分の頭脳を持ってして初めて幻術の式を作る段階まで辿り着ける。

集中しないとまとまらない。

集中すると非常に疲れる。


「あー疲れた」


「ちょっとおやつタイム」


昼前だが糖分を補給しないと脳が焼き切れる。

確か私達用のプリンが二個残っていたはず。


「ぱくり」


「美味い!」


「「何食ってんだおい」」


両親にプリンを奪われた私達は、棚を漁る。

確かチョコレートがあったよね。


「チョコなら昨日食べちゃったよー」


「「またか!」」


だ、大丈夫。

苺よ苺!

オープンッ!

あったぁぁぁぁぁぁぁぁ!


「「この苺は頂いた!」」


おいひい。

さすが、天国の一粒。

ブランド品は違う。

さぁ、再開よ。

この前の上野途作との戦いにおいて、必要になった式を組み立てている。

海乃さんも使っている、強化の式だ。

身体能力を強化する幻術によって、スピードやパワーをアップさせれば、アポトーシスとやらにも遅れを取らないだろう。

次の日の筋肉痛は凄そうだが。

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