第二十六話「雑」
研究所に帰ると、早くも回収完了の知らせを聞きつけていた伊寄さんがお出迎えしてくれた。
こういう時いつも来てくれるけど、暇なのかな?
「初回収おめでとーう。ほれプレゼントだよぅ」
雑に放り出されていた二つの端末を渡される。
「キミたち専用のミウ・トートだよ。幻術の式を作ったりするのに、あった方が便利だと思って」
「「ありがとうございます!」」
これで、その場その場で式を立てられるようになる。
「これ、バイト代とは別ですよね?」
「別にこれだけで良いんじゃねぇか?これだって一台数千万円だぞ」
「「数千万円!?」」
まさかそんな物を適当に放っておいたとは。
と言うかバイト何十年分なの?
「まぁ、研究とか断片回収に協力してもらってる訳だし、貴重な幻視者を可愛がるためなら安いもんだよねぇ」
もう後戻りは出来なくなった。
幻想科学研究所は私達に数千万円以上の価値を付けたのだ。
数千万円、、、。
「という訳で、明日も断片回収行くか!」
何の、という訳で、なのよ。
これから毎日じゃないよね?
「明日はどこ?」
「フィリピン」




