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誰も悲しませないバッドエンド  作者: 二重名々
on truth

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第二十話「いつの間にか」

公園のベンチテーブルでお悩み相談。

屋根もあるので比較的涼しい。


「じゃ、さっそくですけど、何かお悩みは?」


時晴が切り出す。


「はい、、、実は最近、何をするにも不安で自信を持てなくて、、、。もし失敗したら、とか、もし誰かに迷惑をかけたら、とか、とにかく考え出したらキリが無くて」


おお、ちゃんとした悩み来た。

話の内容はスマホに打ち込んでいく。

あくまで、学生の調査活動だからね。


「なるほど。いつぐらいからそんな感じになりました?」


「、、、分からないです。気付いた時には。少なくともここ一ヶ月は確実に。何か精神の病なのかもしれないって思うんですけど病院には行ってなくて」


時晴は話しながら手元を動かす。

この人は気付いてはいないだろう。

スマホに文字を入力し、こちらに見せてくる。

隙があったら枠円を当てろ。

にゃるほど。


「そうですか、、、。ちなみに、何か思い当たる原因とかは?」


「よく分からないです」


二人ずつ分かれて座っているため、作業を分担。

時晴のリュックから枠円を出しておくね。

背中で隠すようにして取り寄せる。

インビジブルポケット。

よし、ちゃんと来たよ。

ゆっくり、ばれないように。


「それじゃあ、私はそろそろ」


おっとぅ。

今度は急に立ち上がったのでまた機会を失ってしまった。

あと少しだったのに。


「まぁ、そう言うなよ。もう少しお話しようぜ」


な!?

フードの男が後ろに!

私の右肩、女性の左肩、そして私の頭に手が置かれている。

無理矢理女性を座らせ、続ける。


「いやぁ奇遇奇遇、ここでも会うとはなぁ」


「お前、まさか!」


嫌な手だ。

いつの間にか現れていつの間にか置かれていた手。

マネキン人形のようにじりじりと振り返る。

もう一本の左手に持っていた完全食バーを咥える。


「五日ふりくらいは?今日も楽ひくあほぼうぜ」

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