第七話「興味」
一通り身体を測られた。
聴力検査とかやる意味ある?
「ついについについに!幻覚を調べられるにょーっ!」
海乃さんはクレイジーであった。
「泡里。ここに立っておけ。沫奈はこっちだ」
「何の検査するんですか?」
二人が引き離されてしまう。
「精神共有の有効範囲を確認しておきたい。もしかすると一人を宇宙に飛ばさなければならないかもしれないがな」
「ま!?」
でも、興味はあるよ。
今までこれが当たり前だったね。
だから、喧嘩をしたくても出来ないし、好みも全く同じだ。
「とりあえず百メートルからだ」
睦規さんはスマホで電話をかける。
おそらく向こうの海乃さんだろう。
「これから泡里だけに文字列を見せる。お前はそれを読み上げろ」
きのほきもむこぬたえこてああかけけのや。
「きのほきもむこぬたえこてああかけけのや」
「次、一キロメートルだ」
これを半日以上。
結果は当然。
「少なくとも二千キロメートルか」
今の移動手段ではこのあたりが限界か。
いくらやってもこの、精神共有は破れないぜ。
私が帰ると、夏だがかなり暗かった。
貴重な土曜日はこれで終わり。
貴重な日曜日もまた研究所へ。
「「疲れた、、、」」




