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誰も悲しませないバッドエンド  作者: 二重名々
and truth

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第三十九話「フィルター」

「あ、う、、、」


負けた。

完全に出し抜かれた。

双子の同時攻撃に対応出来なかった。

宣言通り、一度触れられただけで敗北が決定してしまった。

視界がバチバチと明滅し、何も考えられなくなった。

気付いた時には縛り上げられ、全身が悲鳴を上げていた。

後悔がどんどん思考を埋めつくしていく。

過去に戻ってやり直したい。




「死んだ妹を助けたければ協力してくれ。オレが過去を変えてやる」


「もちろんです。、、、あの日救えなかった妹を、きっと!」


「ああ、オレを信じろ。そうすれば妹は必ず助かる」




「力を振りかざされ、虐げられてきた弱者の恨み、一緒に晴らさないか?」


「お前は分かってくれるのか。持たざる者の辛さを」


「分かるよ。むしろ分からない社会の方が異常なんだ」




「技術は武器になる。オレ達が好きに生きるための武器だ」


「良いな、それ。これが武器になるなら、もっと楽しく生きる方法があるかもしれねぇな」


「最高に楽しい世界を作ろう。オレ達にはそれが出来る」




過去は思想を形作り、思想は仲間を呼び、仲間は実行力を生み出す。

実行力は目的を達成させる。

ただし、フィルター自身に大した目的は無い。


「何となくさ、面白そうだと思っただけだよ。タイムマシンで本当に過去を変えられるようになれば面白い事がきっと起こる」


元となるタイムマシンはただの歴史シミュレーター。

実際に過去に行ける訳では無いが、改造すれば使えるかもしれない。

必要になったのはミーセ・ラブゼアンの知能。

類稀なる頭脳があればタイムマシンは本当に時間を超えられるようになる。

タイムマシンは上手く盗めた。

後は改造を行う頭脳だけ。

だったのに。




負けた!

負けた負けた負けた負けた!

あと少しだったのに!

その時、ふと目に入った。

ライターの武器を持った構成員が建物の陰に隠れているのが。

こちらにも気付いている。

一矢報いてやりたい。

このままやられっぱなしなんて面白くない!


「撃てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」

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