第十一話「効果」
「時晴ー、ミーセ見つかったよ。救出も成功したー」
「そっちはハズレだったねー」
電話で時晴に状況を伝える。
「おお!良かった!ケガとかはしてないか?」
「時晴!ボクは超超超元気だよ!今すぐ会いに行くから待っててねー!」
今にも時晴探しの旅に出そうなミーセを引っ掴む。
「誘拐犯とは遭遇したか?」
時晴とイズ、私達の二手に分かれて捜索していたが、口ぶりからすると向こうも接敵していないようだ。
「ううん。たぶん海乃さん達が注意を惹いてるからじゃない?」
「そうかもなー。よし、さっさと逃げ、、、おっと」
急に時晴の様子が変わった。
「悪い、見つかったから切るぞ」
足音と共に通話が終了した。
「おーい!時晴!時晴!」
ミーセの呼びかけも向こうには聞こえない。
「助けに行こうよ!」
「向こうにイズもいるし、大丈夫だとは思うけど」
「まぁ、行ってみ」
パキュンッ!
「動かないで下さい」
銃弾が足元に飛んできた。
「、、、来ちゃったかぁ」
「演算装置を捨て、両手を上げなさい。余計な真似をすれば撃ちますよ」
銃口を向け、淡々と告げるのは細身の男だ。
青みがかった髪は切り揃えられ、清潔な印象を与えられた。
「敵さん?」
「悪いけど、こっちは忙しいのよ」
銃口に掛かっている男の指に力が入る。
「ボクを必要としている人は別にいるから、ごめんね?」
ミーセは転移の式で敵の足元に穴を作り出し、男の体勢を崩す。
「エレクトリックナイフ」
電気で投げナイフを作り出し、よろけている男に投擲する。
「うぐっ!?」
刺さったナイフは傷を付けないが、身体を麻痺させる効果がある。
「そのままどっか行っちゃえば?」
「無人島にでも飛ばしちゃって」
「ひどいね、、、」
ミーセに提案を却下されてしまったが、とりあえず敵の無力化は出来た。
少し離れた所に落とされ、痙攣している。
「じゃ、時晴達の所に行く?」
「はいはい!賛成でーす!」
急にハイテンション。
まぁ、幻術を使える今のミーセならこのくらい調子に乗っても再び捕まる事は無いだろう。
「あいよー」




