第二話「自己紹介」
能登時晴。
ノトトキハル。
そう名乗った男は円盤を背負っていたリュックに入れ、気を失った男を地面に押し倒している私達と同じ目線になるためにしゃがむ。
「いやぁ、助かった。俺一人じゃ間に合わなかった」
別にあなたを助けた訳じゃないのよ。
「ところで、お前ら双子か?すげぇ似てるな」
「うん。右にヘアピンしてる私が田島泡里よ」
「左にヘアピンしてる私が田島沫奈ね」
恒例の自己紹介を済ませる。
「はー、最近の小学生はオシャレなんだな」
は?
あ?
「「私達は高校生じゃい!」」
「へ?だって背がちいさ」
時晴の左右の頬を同時にビンタする。
パチンッという音と共に衝撃で時晴は後ろに倒れる。
「いだっ!?左右同時だと衝撃の逃げ場がねぇだろ!」
「「低身長気にしてるのに!」」
ほんと男って無神経だよね。
「いくら双子でも息ピッタリすぎだろ、、、」
「なんか昔からお互いが何考えてるかはっきりわかっちゃうのよ」
「だからとっても仲良しぃ!」
手を繋いで掲げる。
「今日はラッキーだなおい!」
なんか笑ってるね。
、、、怖いよ。
「アワリ、アワナ。さっき言った俺の職業覚えてるか?」
「「演奏雅楽先週も」」
「幻想科学研究所な!」
そう言えばそんな感じだったような。
「とにかく、お前らにも関係ある事だ。特にその息ピッタリ現象にな」
時晴は立ち上がる。
つられて私達も立ち上がってしまう。
「お前らの能力は精神共有。幻覚と呼ばれるものの一つだ」




