第十七話「新たな科学」
「、、、さぁ、始めるぞ」
陽三はスタンガンを適当に放り、言う。
「心は決まった。ワシはいつでもいいぞ。あとは、お前さんだけだ」
陽三は何を思ったのだろうか。
俺の計画をここまで素直に受け入れるとは想定していなかったが、やはり死ぬのは怖いだろう。
何を、大切な何を。
思ったのだろうか。
「、、、俺には譲れないものがあるから、退けねぇ。ここで退いたら守りたいものを守れねぇ。」
俺も、覚悟を決める。
全て消す覚悟だ。
「、、、カズサ、ちゃんとした別れは出来なかった。短い間だったけど、楽しかった。そして、ごめんな」
カズサは、未来の世界の事を色々と教えてくれた。
遠い未来には、現代とは違う、新たな科学が発展しているらしい。
あのスタンガンも、そんな科学が使われているのか、見た目は細めの海苔の缶のようで、ボタン一つ無く、意志で作動する。
詳しい原理は良く分からないが。
「ショウヤっ!やっと帰ってきたーっ!ずーっと暇だったんだよーぅ」
「この、チクゼンニって、美味しいねー」
「お風呂沸いたよー!」
「おやすみなさい、ショウヤ」




