第十四話「裁き」
「ところで、お前さんとカズサさんはどういう関係なんだ?時代は同じなのか?」
「い、いや別にそういうんじゃねぇって!実際に一緒に過ごしたのも、ほんの数日で!」
立ち止まって急いで否定する。
「一緒に過ごしたって、どこでだ?」
「そりゃ俺の家で、、、って改めて考えると結構俺すごいことになってたじゃねぇか!?年頃の異性をうちに連れ込んで、二人きりで数日間!?」
「よく今までそれに気づかなかったな、、、」
気付いてはいた。
ただ、再認識は恐ろしい。
「しかし!俺には里奈という心に決めた人が!生まれた時から結ばれる運命なんだ!幼なじみというのは!」
「お前さん、さっき運命変えるって決意してたばかりじゃないのか?」
「そうだったーっ!この矛盾に襲われる俺を誰か助けてくれーっ!」
頭を抱え叫ぶ。
「誰かを助けるためにこの時代に来たんじゃなかったのか?」
「またまた、そうだったーっ!」
今度は上を向いて叫ぶ。
「本当に騒がしいな、お前さんは、、、」
ったく、嫌なじいさんだ。
、、、俺の前世か。
島陽三の死は恐らく書き換えられないだろう。
残るのは、何故か何者かに急に殺されたという事だけ。
だが、俺は周防頼我に裁きを下す。
それだけだ。




