第七十九話「人型」
「ほっ!」
「だっ!?」
ミーセ、空中の穴から落ちるが、上手く着地する。
時晴、落ちて尻もちをつく。
「いっつぅ、、、。どこだここ?」
時晴、周りを見渡す。
「墓地みたいだね」
「で、アポトーシスと断片か、、、」
時晴、立ち上がりながら老紳士を見る。
「おい!何なんだよ!取引はどうするんだ!お前に言ってるんだぞ!」
老紳士、表情を変えない。
高速の光の弾丸、断片の側頭部を打撃する。
断片、意識を失う。
「私は帰るぞ。後は勝手にやれ」
時晴とミーセ、驚いて声がした方を見る。
赤い髪の少女、墓石の上に立っている。
「全然気付かなかった、、、」
「下の肆」
赤い髪の少女、四本立てた指を下に向ける。
赤い髪の少女、墓石から飛び降り、地面に沈んでいく。
「おい待てよっ!何でアポトーシスはこんな事するんだ!」
「お前が知る必要は無い」
赤い髪の少女、完全に沈んで消える。
「、、、君達は、霊魂の存在を信じるかね?」
時晴とミーセ、怪訝な顔をする。
「私は信じている。何故なら」
老紳士、両手を広げる。
「私が霊魂を扱う幻視者だからだ」
人型の半透明な物体、十体生まれる。
「時晴、断片を連れて遠くに逃げて」
時晴、頷く。
「サテライトシールド」
ミーセ、時晴の周囲に五つの電気の盾を付与する。
「そっちは任せたぞ!」
時晴、断片の元へ駆ける。
霊体、時晴に向かってフラフラと襲いかかる。
電気の盾、自動で攻撃を防ぐ。
「うぉすげ」
時晴、倒れている断片を抱え上げ、老紳士から距離を取る。
「あなたの相手はボクだよ」
ミーセ、時晴に向かっていた霊体に飛び蹴りを浴びせる。
霊体、衝撃を受けて消える。
「まぁ良いだろう。君を片付けてからゆっくり話をするとしよう」
「余裕なんだね」
「ああ。わざわざここに場所を移した意味が分からない訳では無いだろう?」
老紳士、霊体を新たに十五体生み出す。
ミーセ、時晴が見えなくなると、サテライトシールドを解除し、ナイフを手から生み出す。
「有利とか不利とかそういうの全部無視するから、死なないように気を付けてね」




