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第九話

時が経つのは早いもので村の改造を開始してから既に五日が経過した。この間にクリエイターを五体まで増やし防壁を急ピッチで作らせている。防壁は最終防壁が完成し第二防壁の作成に取りかかっている。


それとその防壁の上に新たに創造したモンスターを配置した。



名前:城壁弩蟲バリスタ


種族:クリエイトモンスター


レベル:1


体力:200/200


魔力:220/220


知力:25


筋力:5


防御力:50


俊敏:0


魔法:初級無魔法シールド


ノーマルスキル:

連射レベル5

体内矢生産レベル1


ユニークスキル:

敵察知レベル1


エクストラスキル:


加護:


称号:城壁の守り蟲



俺は生きた生物しか産み出せないが逆に言えば生きていれば魔力が有る限り様々なものを産み出せるわけだ。今回のこれもその一つだ。事前に範囲を決めておきそこにはいった敵に向けて矢を放つ。矢はノーマルスキルにある通り体内で生産して打ち出す度にセットされて打ち出す、を繰り返す。故に雨のような勢いで矢を打ち出すことができるようにした。因みにこれは魔力の消費が少なくゴブリンが生息していると思われる南側と西側に多く配置する予定だ。これは防壁にも言えることだ。南側と西側は分厚く作っており簡単には入られないようにした。


これはラーニャから聞いたのだがゴブリンは予想以上に組織化されているみたいだ。


ゴブリンを本隊と別動隊二つにに分けて村を包囲するように侵略してきたようだ。そのせいで村のほとんどが焼かれたみたいだが。


そして村を制圧して捕虜を連れて帰ろうとしたときにヨ・ルムンガルドと戦闘になったらしい。正に間一髪立ったというわけだ。


しかし、ゴブリンの反抗はないのかね。知能が低いと言われているゴブリンだが村の制圧に失敗したとなれば軍を起こしそうな気がするのだが。


ヨ・ルムンガルドの話だと一体だけ他のゴブリンより大きい個体がおりそいつが指揮を執っていたらしい。その後ヨ・ルムンガルドに挑み絶命した、と。そうなるとその巨体が考えた策が無難なところか。因みにその死骸は巨体を除いて全て焼却処分してある。死骸は腐らないようにグランドスライムが保管しているらしい。その保管方法は不明だが。


俺はこれを使うことにした。早速グランドスライムに出してもらうが…フム、中々ひどい有り様だな。まぁ、この状態でも使えるだろう。


「合成」


いつも通り死骸に手を当てて言葉を呟けば死骸は光だし収まればゴブリンとは思えない巨体のモンスターがいた。




名前:ゴブリンジェネラルギギギャ


種族:ゴブリン、クリエイトモンスター


レベル:1


体力:1200/1200


魔力:310/310


筋力:210+28 (238)


防御力:125+12 (147)


俊敏:25+4 (29)


魔法:身体強化(筋力強化、防御力強化、俊敏強化)


ノーマルスキル:

怪力レベル7

鉄壁レベル4

韋駄天レベル1

言語レベル6


ユニークスキル:


エクストラスキル:


加護:


称号:ゴブリン将軍、ゴブリン最強の戦士、不運の戦士



これは…。単純なステータスなら俺の配下で最強のヨ・ルムンガルドを上回っているな。


中々いい配下を得ることが出来たな。恐らく死ぬ前の肉体のステータスが反映されているのだろう。


更にこいつは言語スキルを有している。ヨ・ルムンガルドより低いが喋ることはできそうだな。早速話しかけてみるか。


「おい、俺の声が聞こえているか?」


このゴブリンは他のモンスターと違い意識が朦朧としているようで俺の声が聞こえているかどうか分からない。


「…グギ?…ギァ…ァァ…イギィ…」


何やらよく分からない言葉、と言うより呻き声をあげるばかりでゴブリンは俺の声に反応しない。もう少し声をかけるか?


「もう一度聞くが俺の声は聞こえているか?」


しかしゴブリンは全く変わらず呻き声をあげるのみだ。


これでは俺の戦力にはなりそうにないな。かといって倒すのも少し勿体無いステータスをこいつは有している。


どうしようか悩んでいるとついにゴブリンに変化があった。


「ウグァ…イギィ、オ、オレハ…ァァ…ギギギャァァァァ!」


今こいつ自分の名前をいったのか?確かにステータスの名前にはギギギャとあるが偶然ということもある。用心しつつ見守るか。


「ウゥゥゥ…オレハ、オレハ!…ァァァァァァァァ!!…ギ、ギギギャァァ…!ギギギャダァ!」


そしてこいつは自分の名前を大声で叫ぶとそのまま倒れて気絶してしまった。


「…一体何だったのかな?」


俺は一人そう呟くのみであった。


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