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第四話 廃村

サーチアイの案内の元向かった先には廃村があった。…まだ燃えカスの臭いに炭化した人の死体あることから何らかの理由でこの村が焼け滅びたのだろう。人の気配は感じない。


「しかし、これでは創造主を寝かすことはできそうにないな」


家は全てが燃えカスとなっており屋根がなければ壁もない状態であった。こんなところに創造主を寝かすことはできない。そんなことをすれば創造主がもし許しても俺が許せない。


取り合えず一番被害の少ない家に燃えていないベットがあったのでそこに寝かせることにした。そのために俺はエクストラスキルである人化を発動させる。元の姿では手がないからな。


フム、人の姿になってみたがこれはどういうことだ?私は雄だと思っていたが人の姿になったら雌になっていたとは。これはつまり私は雌立ったと言うことか?別にどっちでも構わないが多少は驚いたな。人の姿は知識の通りなら十代後半のスレンダーな体型。まぁ、胸が出ていても動きづらいだけだけど。後、今私は裸である。端から見れば裸の女が同世代に見える男を寝かせているように見えるのかもしれない。私は特に気にしないけど。


「ギキャ、グギャキャ!」


そんなことを考えつつ創造主をベットに寝か背負えたときとても耳障りな声が聞こえてきた。


声の方を見てみるとそこは壁が無くなっておりその奥から緑色の異形の者達がこちらを見て笑っていた。恐らく私を見て興奮しているのかもしれない。


しかし、あの耳障りな声で創造主を起こすわけにはいかない。私は立ち上がり異形の者に向けて手を向ける。


「ダークサンダー」


私の言葉と共に黒い稲妻が現れ真っ直ぐ異形の者に向かい全身を駆け巡った。


「ギギャァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」


異形の者は悲鳴をあげるが直ぐに黒焦げとなって絶命した。残りのもの達はその事に驚きつつもこちら見向かってくる。


「グラビティ」


しかし、それは私の重力魔法によって叶わないものとなる。異形の者達は等しく地面にめり込み苦痛の声をあげている。


残念ながら私の重力魔法ではこれ以上の事はできないため魔法を解かないようにしつつ近づきこいつらが持っていた武器で一匹ずつ殺していく。


「…ん?」


最後の一匹を倒したとき何やら体の何かが変わった気がする。しかし、具体的にはわからないな。後で創造主に確認してもらうか。


「サーチアイはグランドスライムが到着するまで創造主の護衛を頼む。私はこの廃村を見てくる。何か使えそうな物があるかもしれないからな」


私は裸のまま廃村を見て回った。予想通り生きている人間はおらず代わりに異形のものが多数存在していたが苦も無く倒すことができた。


それにしてもこいつらが村が滅んだ原因かな?先ほどから二十以上は殺しているが減っている様子はない。それどころか創造主が寝ている場所から反対方向に進めば進むほど増えてきているように見える。


それに合わせて少しづつ強くなっているようにも思えた。


「創造主が起きるまではこの廃村に滞在する予定であるから安全は確保しておかないとな」


すでに私は元の姿に戻っている。戦うならこちらの姿のほうがいいからな。


そしてついに村の広場と思われる場所についた。そこには五十はいる異形の者に二回りも大きいものがいた。そしてその者たちが村の生き残りと思われる若い女たちを取り囲んでいる。やはりこいつらが原因か。


しかし、醜いこいつらに慰み者にされるとは不幸なものたちだな。


『ノーマルスキル:狂気レベル1を手に入れました』


ん?何やら可笑しなスキルを手に入れたが今は放っておこう。それよりも


「あのでかいのを殺せばこの辺は平穏になるかな」


元の姿に異形の者たちはかなり怯えているようで一部の者は逃げ始めている。


でかいやつが叫んで戦うように指示を出しているように見えるが効果はないようだ。


さて、創造主のために蹂躙するか。


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