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学校の教室。
「ねえ、木刀先生の昔話って知っている?」
何だ。そのあだ名は。
あ。私の隣の家に住んでいる人か。
「知らなーい」
「フッフフ。教えてあげようか。あの人ね、昔、恋人を殺したみたいなの」
「うっそー」
知り合いがひそひそと話をする。こんな風に笑い、葉も根もない噂を流す。
反論したいが、私も知らないのだ。あの人のこと、何かも。
今度時間あったら、調べてみよう。
放課後、家に帰った後、隣の住人に訪ねてみた。
そこには、
サ ム ラ イ が怖い鬼面で、薄暗いの中で木刀を振っていた。
その恐怖に耐えきれず、悲鳴を叫んだ。




