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帰還の日まで  作者: アイスティー
第一章 メロン王国
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第八話 誘拐

三時間後、姫は馬車の停止に起きた。


「まだ着いちゃいねぇよ。」

男が姫に近づくと護衛兵は警戒し少し手をあげた。

「降りてくれ。」

姫に向かって男が言った。


この馬車は荷物専用のため、姫は大きな箱の上に座っていた。

姫はすぐに降りると男はその箱を持ち上げた。

それを見ると護衛兵は警戒心を落とした。


「ちょっと手伝ってくれねぇか?」

男は護衛の呼び掛けた。


「ええ、しかし…」

護衛は姫を見た。


すると姫は護衛に言った。

「タダで乗せてもらっているのです。私は大丈夫ですから。」


これを聞いて護衛は姫のそばを離れたくないながらも男と一緒に大きな箱を運んで行った。

二人は道を曲がり、残った姫からは分からなくなった。


姫はまたピイチ姫のことをまた考えていた。

モモ王国の軍事力はなかなか高い。

彼らの騎馬隊は無敗無敵を語る。

メロン王を説得した後、ブルーハワイ諸国連合は後回しにして遠いモモ王国に行くべきであろうか?

説得できるか分からないブルーハワイ諸国連合よりも知り合いのいるモモ王国に行ったほうが良い気がした。


しばらく考えていると護衛と男が戻ってきた。

男の手には袋があった。

稼ぎらしい。

三人は再び馬車で動き出し、今いた街を出た。

でたあとで知ったが、あれがアカミスだったらしい。


姫はさっき考えていたことを護衛兵に話した。

彼はすぐにうなずき、ほかの護衛兵と王都で会えたら説明しようと言ってくれた。


今度はリョクミスについた。

再び同じことをするために護衛兵と男は大きな箱を今度は二つ持ってゆっくりと進みながら消えていった。

しかし見えなくなったすぐ、姫に一人考える時間を与えもしなく二人のゴツイ男が彼女の座る馬車の前に現れた。


「どうかなさいましたか?」

二人に姫はリズム崩れることなく言った。


すると彼らも用意してきたセリフかのように打ち返してきた。

「レモン姫、あんたをいただきに来たぜ。」


姫は危険を瞬時に察知し、二人から反対の方向、ちょうど護衛兵と男が通って行った道に向かって走り出した。

前まで履いていたヒール付きの靴よりこちらの靴のほうが圧倒的に走りやすい。

なぜ王族もこれを履かないのだろう。

平民のほうがいい靴を持っているではないか。


姫はひたすら走り、先に行った二人と角を曲がろうとした。

子供が大人から逃げ切れるわけがなく、腕をつかまれ、一人のゴツイ男に持ち上げられてしまった。

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