始まり
「賢者を探してみない?」
魔王を倒し、まだ日が出てない薄暗い中帰路についていると聖職者であるエレナが言った
「探すも何も賢者の称号をもらった人なんて今までいないだろ」
戦士のウィルが反論する
「それは人でしょ?魔王城の資料室?的なところから100年前に魔国で賢者の称号をもらった魔族が一人いるって書かれた本があったんだよ、コレ」
そういいアテネは懐から古臭い本を取り出す
「もしかしたら生きてるかもしれないしアベル、どう?探しに行ってみない?」
アテネが僕にきく
「面白そうだね、僕は行ってみたいけどウィルたちは?」
魔族は長寿だもしかしたら生きているかもしれない、アテネの言う通り探しに行ってみてもいいかもしれない
「その本の信憑性は?しかも生きてるかわからないだろ?もし死んでたらどうする?」
ウィルが苦言を呈す
「ウィル~信憑性はともかく死んでたら死んでたでその時の私達に決めさせようよ~」
ウィルの背後から弓使いフィモアがひょこっと顔を出しウィルに言う
「ウィル、魔王はもう倒したし羽を伸ばしてもいいんじゃないか?」
白魔道士エリックがいう
「たしかにな、行くか
ミツキはどうする?」
自分の荷物を馬車に詰めているている魔法剣士のミツキに聞く
「行こうか、楽しみだ」
ミツキが笑顔で答える