表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの空の向こうに  作者: はく
2/2

第一章タケダ

 最初の記憶は体育祭に遡る。

 あれは俺の出場した、クラス対抗リレーだった。俺は運動は苦手な方ではなかったのもあり、リレーのアンカーを務めることとなった。

 中学3年生の最後の体育祭でもあった。

 あの時、違うクラスの俺を応援してくれた女子の中にミサキはいた。友だちになって欲しいと言われて間もなくである。

「タケダ君、頑張ってー」

 ミサキだ。違うクラスの俺の応援なんかして、大丈夫なんだろうかと思った。友だちになったのだから大丈夫か。

 そう思えないところは大いにあったが、応援されて悪い気にはなれない。

「負けられない・・・か」

 自然と俺の口から、そんな呟きが漏れ出た。

 クラス対抗リレーは、体育祭の最終種目である。現在のクラスの順位は、学年2位だ。リレーで勝てれば、大逆転で、学年トップで優勝だ。

 スタートが近づいて来た。

 ちょっとドキドキする。

 第一走者がスタートの準備をしている。

 合図のピストルが鳴ろうとしている。

 緊張が高まる。

「位置について、よーい」

 その一声の後にスタートのピストルが鳴った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ