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無力

その時の俺は、バカで無力だった。


真央が散歩を始めた事を知ったのは、

彼女の背中に翼が生えて

一週間が過ぎた頃だった。


久しぶりになる真央への電話に緊張した。

緊張した割に、言いたいことは

俺にしては上手く伝えられた方だと思う。


「真央、俺も一緒に散歩していいかな?」


その一言を、なんとか伝えたのに、


「セバスちゃん......ありがとう。

でもいいよ。セバスちゃんまで

いじめられちゃうかもしれないよ?

私は大丈夫だから」


悲しげに聞こえたその否定に、

俺は返す事が出来なかった。


(俺は真央と一緒なら何を言われてもいい)


とか、


(真央を守るって

前に言ったのは冗談じゃないよ)


とか、言いたいことはあったのに、


そのどれも喉を越える事が出来なかった。


悔しかった。真央の嘘が分かったから。


ずっと聞いた声だからわかる。

電話でもわかる。声の震え、

真央の嘘の声だ。


そうわかっていながら、俺は言えなかった。

後ろ指を指されても、俺は真央と一緒にいたい


ただその一言が言い出せなくて、


「そう、分かった。頑張って、、、」


そう言って受話器を離した。


そして、俺は真央と会うことがなくなった。


テレビや新聞記者がうるさくて

近寄ることも出来なくなった

というのは、言い訳だ。


情けないけど強がる彼女の声を聞いた

あの時から、彼女にいうべき言葉が

分からなくなってしまったからだ。


状況は全く良くならなかった。


メディアは次第に助長し、

それを真央のお父さんが追い払うようになった。


「ウチの娘は見世物じゃねぇ!保護施設!?

人体実験でもさせるつもりか!?」


テレビで見た真央のお父さんは

カメラにそう叫んでいた。怒っているのか、

それとも酒のせいなのか顔が赤い。


無造作に伸びた髭、目の隈は高学年の俺から

見てもわかるほどに異常で、

彼が仕事をしていない事が分かった。


ただ、それも悲劇の始まりでしかなかったんだ。

電話が苦手です。

メールなら好きに文書考えて打てるのに、

電話は予想外なことが起きるから嫌いです。


まぁ、友人曰く私はメールを

未読スルーする事が多いのでメールが

得意という訳でもないのですがヾ(๑╹◡╹)ノ"


それはそうと、魔王の従者は当面彼らに

課せられたダークな話題が続きます。

バトル展開やほのぼのシーン、

ハッピーエンドの予兆は今のところ

見えないかと思いますが、

必要なシーンだと思うのです。


最後まで読んで頂ければ嬉しいですヾ(๑╹◡╹)ノ"


さて本編が暗いので少し先の人物紹介をばヾ(๑╹◡╹)ノ

挿絵(By みてみん)

毛利優子

彼女はコミカライズ版の主人公です。

兎の体毛と体重を宿した魔物化の被害者。

彼女がコミックで、本編でどう活躍するのかは

乞うご期待くださいヾ(๑╹◡╹)ノ"


それでは次回予告ヾ(๑╹◡╹)ノ"


洗馬さん病み始めます(๑╹ω╹๑ )



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