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竜の住む里

○リビヒッタシャーリンメリューシュ（黒竜）

　族長。無口――――と、いう訳ではなく、話す必要を感じてない故に、端的な物言いになる。それで誤解を周りに与えている事に、当人は気がついていない。

　ラズの実姉。母親である黒竜ラズベルクエルケストルティーダが亡き後、ずっとラズを育てていた。ラズが逃げてしまったあと、どことなく寂しそうに、空を見上げるのが日課になっていたというのは、ミラルド談。

○ミラルド（黒竜）

　ミラルドは、一応略名。ヒトの形をとると、褐色肌の美丈夫。

　前族長である、ラズベルクエルケストルティーダ（ラズやリューシュの母）の事を盲信している。

　ラズが死ねば良かったのに、と、本気で思っているんじゃないかと。その度に、リューシュに嗜められているが、それさえも嬉しいらしい。変態？　そうかも。

○ロウ（黒竜）

　ロウは、略名。

　黒竜の戦士。常識人。ラズとは鎬を削ったことで、悪い印象は持っていない。戦友と書いて、『友』と読む。みたいな。

　ダンディー。