魔族の街
○ラルフクルス・カルディアナ(魔族)
魔王。
博愛主義者といえば聞こえはいいが、性別関係なく好いた者は口説く。魅了も使ってとにかく口説く。
節操? 何ソレ、おいしいの? 好いたものとの甘美な時間は確かにそうかも。いただきまーす。……なんて。
魔王として世界に君臨することはないが、飛んできた火の粉は丁寧にきっちり払う。千年以上昔は、わりとやんちゃしていた。
城に騎士達を抱えているが、彼らが戦場に出られた試しがないのは、専らこいつのせい。
年齢不詳。ちなみに、膨大な魔力によって彼の身体の時間は止まっている。
ちなみに、本編では魔王の血筋を表すものとして、髪の色で分けている。作者が間違えていなければ、男は青系統、女は銀系統の色で統一してある。
ちなみにちなみに、この世界で魔王に勝てる生き物はいない。
○ジストール( ? )
魔王第一王子。放蕩している魔王に代わり、街を治めているのが彼。とはいえ、いつも城にいられる訳ではない。
魔王が各地で好き勝手して増えていくキョウダイを回収しようと奮起しているが、なかなか思うようにいかない苦労人。そんな愚痴をイリステラによくこぼすが、各地を巡りたい気持ちはよく解ると彼女に諭され、理解者はいない。
作品で全く出番がなかったのが悔やまれる。
設定では千歳を超えている。
……はは。魔王がいくつかは、ご想像にお任せします。
○イリステラ(ダークエルフ×魔王)
吟遊詩人。放蕩している第一王女。間違いなくラルフの娘。
二百歳程離れているジストールとは飲み友達感覚。
城にいるより唄が好き。
「じっとしているなんてありえない。世界の美しさを謳わずに、どうしていられると言うのかい?」
だそうです。
○ローレンス /〈ブレイン〉(花人)
妖花アルラウネと魔王の間に生まれた、本来ありえるはずのない生き物。第二王子。
魔王を愛したアルラウネが、魔王から奪った魔力と自分との間に子供を作った(奪ったのは魔力じゃなくてもいいけど、年齢制限の都合で、一応魔力で)。
しかし、本来性別のない植物であるにも関わらずローレンスが男性(雄花)なのは、アルラウネが子供にすら嫉妬して、女性(雌花)を摘み取ったから。今でもその記憶は感覚に刷り込まれていて、魔王の城に帰りたがらない。近づかない。
望んでいないものを与えられた自分と重なって、ハーフブラットを取りまとめていた。
魔王の事は、どちらかというと苦手。細胞レベルで。遺伝子に組み込まれてるから。
○リベラ(ヒューマン×魔王)
エニスクローにふらりと現れる、玉子売りの魔女。性別男。守銭奴。青紫。普段は飛竜の渓にいる。
他者の人体を操ることを得意としている。渓の魔力はリベラが垂れ流しにしているもの。その効果は目隠し、幻惑、幻視、感覚を狂わせるその他もろもろ。
魔王と人間の間に生まれた、第三王子。
『渓のワイバンを守るため、渓に住んでいる』は表向き理由。本命は魔王城に居たくないから。魔王の魔力が強すぎて酔ってしまうため。ヒューマンの身体に巨大な魔力は強すぎる。
ラズとはおよそ五百歳離れている。もはやヒューマンとしての限界を、あり得ない程超えているバケモノだという自覚はある。
魔術に優れ、同じように能力の高い人材を見いだして磨くことが、数少ない趣味。高じて、よく魔術師の師匠をやってる。
ユナンは一番の自慢の弟子(笑)。
その一番弟子が魔王討伐依頼を受けたと報告してきたときは、爆笑しそうになったとかなんとか。
○コケスケ1-7号( ― )
玉子売りの魔女が込めた呪力と、ディオの想像から生まれた白色レグホーン種。手のりサイズ。バジリスクではない。
一応、この世界には白色レグホーンはいない、という、どうでもいい設定。名前つけちゃったから、取り合えず乗せてみた。ぐらいの、ノリです。
○エリスメリーナ(魔族)
第二王女。沢山いるキョウダイの中で、数少ない生粋の魔族。箱入り。
ディオの事もラズの事も、兄として慕っている。
少々お転婆。よく騎士達を心配させている。
魔王キョウダイの中では彼女が一番下になる。ラズとは一世紀分離れている。
……あ、年齢だけで比べるなら、ディオが最年少かも。
○アズモリゥエル(魔族)
魔道具屋、店主。
年寄ではあるが、物凄く活動的。
雑。