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ラウラのぼうけん 3

 ラウラは、さむさにふるえるからだを、ちいさくしながら、どんどんあるいていきます。からだにつもる雪を、はらうこともわすれません。

 すると、目のまえに、ウマがあらわれました。

「おや、めずらしい。この森に、おきゃくさんが、くるなんて」

 ウマは、ラウラを見ると、おどろいたように言いました。


 ラウラは、つめたくなったからだをふるわせながら、ウマに問いかけます。

「金のかみと(あお)い目の、きれいな男の子は、この先にいる?」

 ウマは少し考えて、「ああ」と大きくうなづきました。

「それは、女王さまのおきゃくさんだね」

「このまま行けば、会えるの?」

 ラウラは、ウマに聞きました。


 ラウラの問いかけに、ウマはラウラを、じっと見つめると

「男の子はあっちだよ。そのきれいなくつをくれたら、とおしてあげる」

 そう言って、じぶんの前足を、ラウラに向けました。

 ラウラは、もうおかざりラウラではありません。身につけていたかざりは、ぜんぶあげてしまいました。


 ラウラは、少しかんがえます。くつがなくなったら、つめたい雪のなかを、はだしであるかなくてはいけません。

 けれど、ラウラは言いました。

「これで、ユーリの所へ行けるなら」

 そうして、ウマの前足に、くつをはかせてあげました。

 きれいなくつをはかせてもらったウマは、よろこんでラウラに道をあけました。




 くつをあげてしまったラウラの足は、とてもつめたくなっていました。

 からだももう、ヘトヘトです。それでもラウラは止まりません。

 すると、目のまえに、シロクマがあらわれました。

「おや、めずらしい。この森に、おきゃくさんが、くるなんて」

 シロクマは、ラウラを見ると、おどろいたように言いました。


 ラウラは、シロクマに問いかけます。

「金のかみと(あお)い目の、きれいな男の子は、この先にいる?」

 シロクマは少し考えて、「ああ」と大きくうなづきました。

「それは、女王さまのおきゃくさんだね」

「このまま行けば、会えるの?」

 ラウラは、シロクマに聞きました。


 ラウラの問いかけに、シロクマはラウラを、じっと見つめると

「男の子はあっちだよ。そのきれいな服をくれたら、とおしてあげる」

 そう言って、じぶんの大きな両手を、ラウラに向けました。

 ラウラは、もうおかざりラウラではありません。身につけていたかざりは、ぜんぶあげてしまいました。はいていたくつも、ありません。


 ラウラは、少しかんがえます。服がなくなったら、つめたい雪のなかを、うすい下着(したぎ)いちまいで、あるかなくてはいけません。

 けれど、ラウラは言いました。

「これで、ユーリの所へ行けるなら」

 そうして、きていた服をぬぐと、シロクマの大きな両手に、のせてあげました。

 きれいな服をもらったシロクマは、よろこんでラウラに道をあけました。


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