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宇宙空間缶ジュース

作者: N

どこへも行きたくないのに、

ここからいなくなってしまいたい気がしてた。

間抜けに見上げていた空から落っこちてきたUFOは、きっと誰も乗っていないんだ。

だから代わりに私が乗って、

この重たい気持ちと無重力になって

何も知らないふりをしながら笑おうと思った。

もしも君が追いかけてきてくれたのなら、

2人でどこかの星を征服して、

誰もいない2人ぼっちの寂しさで

いつか死んでしまえたら嬉しい。

きっと少し怖いけれど。

言葉もばらばらの場所で

こんなデタラメの歌詞で歌いたいと思った。

私にはもう未来なんてないから、

さっき買ったよくわからない味のする缶ジュースは捨ててしまおう。

素足でぐちゃりと踏み潰したパンは、

まるで自分みたいで、

吐いちゃったけど大丈夫、軽くなっだけだね。

空っぽになった地球を、遠くから幽霊になった私たちが、永遠に天体観測するんだ。

その時、あのギターはちゃんと私の隣にいてくれるのかな。

毛布がないから、君のパーカー借りて寝ちゃうね。

さよならは許さない、いつか知らない人と話さない。

そんな感じで宇宙に来たんだから、

言葉の意味も軽くなって意味なんて重さから解き放たれて。

でも私の感情は伝えて。

あの弦が震えなくても叫べるのなら。

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― 新着の感想 ―
[一言] 一曲かけそうな、完成した世界観が素晴らしいです。 タイトルも引きがすごいですし、本当にハイセンス! 「宇宙にいったら叫べない」 その一言だけで、読んでしまいました。 面白かったです! ブ…
2015/05/24 21:43 退会済み
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