エピローグ《もう寂しくないね》
『ロボット娘』だとか『アンドロイド娘』も俺は大好きだ! つまりは女性型ロボットの事だが、見た目が人間と変わらないタイプはもちろん、見るからにロボットなタイプも好き、というか、むしろメカメカしい方が良いくらいだね! 人間部分とメカ部分が半々なタイプも、そう、半人のモン娘に通じる部分があって魅力的だ!
『見るからにロボ』タイプのロボット娘にも『武装してゴツゴツ』しているパターンと『女性的でツルツル』しているパターンがある。これはもう好みの問題だが、俺はツルツルしてる方が好き! 無機質なメカでありながら、女の子の柔らかさを秘めた光沢あるボディなんて、もう!
ロボットモノといえば、やはり感情の有無が重要だろう。『いやお前人間だろ!』レベルの人工知能を持ったロボ娘から、初歩的なプログラムだけで動くロボ娘まで、ぶっちゃけ可愛いけりゃ何でもアリです! スタイルの良いマネキンとかもね!
◆ ◆
「で、何でそんな話をした?」
「いやー、噂してればロボ娘と会えるかなーって。ほら、今って未来じゃないですか? 未来人が作った高性能ロボ娘とか欲しいじゃないですか!」
「……あぁ、うん」
くっ、この話題でも引かれるとは……!
女王in俺は現在、相変わらずジャングルを散策中である。超高エネルギー体であるらしい女王のお陰で、食事も睡眠も必要なく、疲れも知らずに動けるのはありがたい。
「あっ、それじゃ、俺がケンタウロス娘のお尻が好きって話はしましたっけ?」
「聞きたくないですー」
そんな無駄話を繰り返し、俺は歩き続けている。ふむ、いくら時間が有り余っているからといって、無駄話ばかりも勿体ないか。だったら。
「……それじゃあ俺、女王の話、聞きたいです」
「……我の話か」
浦島太郎状態の俺の、唯一の知人。いやもう、友人や家族どころか、もはや俺自身と言ってもいい女王。彼女の過去の話を、俺は知りたい。
◆ ◆
昔むかしの大昔、滅び逝く世界に、一人の女の子が取り残されておりました。
「独りは嫌だよぉ」
女の子は友達を探してさ迷います。やがて女の子は、蛇に良く似た少女と出会いました。
「あなたも独りなの?」
「ううん、もう独りじゃないよ」
女の子と蛇の少女は、二人で世界をさ迷います。そして今度は、鳥のような翼を持つ少女と出会いました。
「私も、いっしょにいて良い?」
「もちろんだよ!」
女の子と少女達は、その後も世界をさ迷い続けました。そして、馬に似た少女や魚に似た少女、たくさんの友達と出会いました。
「もう寂しくないね」
一度は生を諦めた女の子と少女達でしたが、たくさんの友達と出会い、また生きたいと思えました。
しかし、その時はやってきてしまいます。
最初の日、女の子の命が消えかけた時、蛇の少女が言いました。
「私の命をあげる」
二番目の日、女の子の命が消えかけた時、鳥の少女が言いました。
「私の命を使って」
三番目の日、女の子の命が消えかけた時、馬の少女が言いました。
「私の命を託す」
四番目の日も五番目の日も、少女達は女の子の為に命を差し出しました。女の子に生きてほしかったから。
六番目の日が過ぎ七番目の日が終わると、新しい世界が始まりました。けれど、女の子はまた独りになってしまいました。
「ううん、違うよ、独りなんかじゃない。この命は、みんなの命だから」
大洪水を生き延びて『世界以外』となった女の子は、その『箱』の中で長い眠りに付きました−−。
◆ ◆
「みたいなエピソードあります?」
「……な、無いっ!」
エピローグ:おわり




