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第二十一話《つまりは『宇宙人であり特撮ヒロイン要素を持ったハオン星人エロっ!』って話でした!》

 地球人が『宇宙人』だとか『地球外生命体』と関わる話、即ちSFは、昔からたくさん創作されてきた。たくさんあるのだから、中にはちょっと、いやかなりエロい作品もある訳だ。俺が小学生か中学生の頃にテレビで見た外国の映画が、まさにそれだったのである。その映画は深夜ではなく普通に夜の九時からお茶の間に流れていたので、俺は両親に隠れて寝たふりをしながら見たのを覚えている。おおざっぱに設定を説明すると、人間に寄生したエイリアンが繁殖する為に人間を襲う話である。やはりこれも『異形へ変わる人間』なんだなぁ。エイリアンも触手と粘液でヌルヌルだったし、小学生から変わってない俺! ちなみにその映画はシリーズ物で、三作だか四作くらいあったと思う。2と3が特にエロいよ!


◆   ◆


 俺が『特撮ヒロイン・女性怪人』にエロスを感じるようになったのは、実は割と最近の事である。特撮自体は幼稚園児の頃に好きだったのだが、そういう目では見ていなかった(説得力は無いけどね!)。某仮面のヒーローの十周年記念番組を見始めた俺は、そこから再度特撮にハマっていったのだ。毎年の新作をあくまで純粋にヒーロー物として楽しみにしていた俺だったが、ある年の敵幹部の女性怪人が、もう、ヤバイくらいに好みだったのだ! 魚介系モチーフの女怪人で、その女性的な身体の造形とか、もう、もう! その次の年の某仮面のヒーローには女性ヒーローが登場するのだが、これまた俺の性癖ど真ん中だったのである! 変身後の身体のラインはもちろん、その正体がスライム娘だったんだもの! しかも更に次の年の敵幹部には、なんと爬虫類系の女怪人が登場! 某仮面のヒーロー、一粒で二度おいしいみたいな感じ! わーい! 某仮面のヒーローにハマりつつ、戦隊モノも見始めた俺! 戦隊モノの女性戦士のタイツ感も良いよね! あのシワの感じが! ……ただ、ひとつだけ注意しなければならない。特撮ヒーロー番組の場合、女性戦士や女性怪人だからと言って、着ぐるみの中の人まで女性だとは限らないのだ。うん、分かってる。分かってるけど、そんなこと言ったら! そんなこと言ったら、ねぇ!


◆   ◆


 前置きが長くなってしまったが、つまりは『宇宙人であり特撮ヒロイン要素を持ったハオン星人エロっ!』って話でした!

「……うわぁ」

「……ホントキモいなぁ」

 二人共ドン引きだぜッ!

「でも、そんな話を美少女キメラが語ってるのって、逆にアリじゃないですか!」

「ナシだと言っているッ!」

 女王の鋭いツッコミが入った所で、いよいよ、うへへぇ、ハオン星人をどうしてくれようか!

「あ、アタシはねぇ! この星の生態系?の管理?を任された、え、エリートなんだからねっ!」

「そうですかー、すごいですー」

 聞き流しながら俺は、ハオン星人の周りでフラダンスのように踊り始める。クルクルと自転しながら、ハオン星人の周囲を公転だ(宇宙感の演出)。

「ふぇ、何コレ、凄い匂い……」

「アルラウネのー、あまーいあまーい、良い匂いでしょー」

 俺の頭に咲いたピンクの花から濃厚な甘い香りが漂い始めた。回転しているので、蜜が飛び散りハオン星人にもかかる。

「甘い、あまーい……はっ! ダメよアタシ! 気をしっかり!」

「我慢しなくて、いいんですよー」

「ひゃっ、冷たっ!?」

 俺は両腕共、指先から二の腕までをスライムに変える。まるでエメラルドグリーンの手袋をしているみたいだ。その粘液でヌルヌルの手に、更にアルラウネの蜜をたっぷりと塗りつけ、そしてハオン星人の両頬を優しく撫でる。

「ふぁぁ、あまぁい、いい香りぃ……」

 ゾクゾクとハオン星人の全身が震えた。胸のランプもピンク色の点滅を始めている。俺はハオン星人の背中に手を回し抱き着き、スカート状になっていたスキュラの触手を彼女の全身に絡み付かせる。

「な、何をする気なのよぉ」

「ふふっ、気づきましたー?」

 俺の背中から生えたアラクネの脚。その先にはハーピーの羽が付いている。

「ちょーっとだけ、くすぐったいですよー」

「ちょ、やめ、やめなさいよぉ!」

 蜘蛛の脚を器用に動かし、ハオン星人の腋や胸、脇腹や太ももを羽を使い撫で回す。

「あん、やっ、んふぅ、ちょっと、やめっ、あ、うぁ、いやぁ」

 ビクビクと痙攣するハオン星人。うむ、吊り下げたままなのも、そろそろ辛くなってきたかな? 手首の拘束はそのままに、天井から垂れた糸を緩める。床に仰向けに寝転んだハオン星人に、俺が馬乗りになる形になる。

「降参しますかー?」

「はぁ、はぁ、だめ、アタシ、は、任務、だから、だめ」

「それじゃ、続き始めますねー」

 ん、ちょっと待てよ。ふと思い立った俺は、ラミア尻尾の先の、蜘蛛の腹から糸を噴射する。俺とハオン星人の近くに糸の山が出来た。その糸山をスライムに変え、そして人型にしたなら……? ふふふ、お楽しみはこれからだぜ!


◆   ◆


「えっ? おい貴様、これはなんのつもりだ!?」

「いやー、だって俺、この状況を客観的に見たかったんだもん!」

「だっ、だもんじゃないぞ!」

 俺は今、宇宙人に馬乗りのキメラ美少女を眺めている! そう、さっき作ったスライム娘に、俺の意識を移したのだ! 今キメラ美少女を動かしているのは百獣の女王だね!

「ささ、早く続きを! ハリー! ハリーアップ!」

「え……? なに……? 地球人くんじゃないの? 『女王』? もう、訳わかんない……」

 ぐったりしているハオン星人。うわー、なんか色っぽい! 対する女王はというと、顔を真っ赤にして、オロオロと言うか、恥ずかしそうにモジモジしている! かわいい!

「女王かわいい!」

「うっ、うるさーい! 貴様、我に身体の主導権を与えて、ハオン星人を殺そうとするとは考えなかったのか!」

「信じてますから!」

 女王の顔が、一段と赤くなる。

「女王かわいい!」

「もっ、もも、もうどうなっても知らんぞ! ハオン星人! 覚悟っ!」

「いやっ、『女王』、いやぁっ!」

 うっひゃー、さすが女王! キメラボディの使い方を心得てらっしゃる! 触手が的確に攻める! アルラウネの蜜の香りと、スキュラと人魚の生臭い匂い、それにケンタウロスの獣の薫りが混ざり合い、うはぁ、やっべ、うわやっべ!

「これでぇ! おわりらぞぉ!」

「〜〜〜!!!!!?」

「ごちそうさまですッ!」

 やけくそ気味の女王の手によって、最終決戦、ついに決着ッ!


第二十一話:おわり

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