プロローグ
ハードボイルドもの好きでして、「ロードオブパッセンジャー」、「プリズンブレイク」「ブラックラグーン」とかがヤバイとか思っていましたら、とうとう自分で書いてみました。
どうぞ、よろしければ匂い立つ紫煙と酒だけの世界によられてください。
プロローグ
「太初に神話があった」とはヘルマン・ヘッセの言葉だ。
小難しい 理屈では等でなく、認識する以前に感覚として古代の人々は神話を捉えいた。
神の存在の意味、または定義などという事に価値は無い。
真理の探求は、偉大なように思えるが実態は認識行為のくり返しなのだ。
例え、真理を得ても運命の前にたてばたちまちガラス細工と成るだろう。
だから、この都市の名前が「メメント・モリ」と名付けられたのだ。
「死を思え」それがここの名前だ。ありとあらゆる刺激と、古代から息吹きと共に生きる都市は
さながら、死者の町であり住人達は生を羨みタバコと酒だけを唯一の癒しとしている。
例え、深夜3時に銃声が響いてもいつもの事のだ。名に一つ変わらない日常でしかない。
ただ一つ、「メメント・モリ」を感じ得た者だけがここから出れるのかもしれない。