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夢と夢の狭間で。

障害と棘と脳

作者: tsubupu
掲載日:2026/10/05

道を進んでいた。

道を塞ぐように、意図的に置かれた障害があった。

「これを乗り越えて強くなってね。」とでも僕に言い聞かせるようだった。

その障害は簡単に壊せるほどのものだった。

だけど僕はそれを面倒だと言って別の道を探し始めた。

しばらく僕は別の道を探していたけど、他に道はなく、仕方なく障害を壊して元の道をすすんだ。


また目の前に障害があった。

僕は壊さずに障害をよじ登ってそれを越えた。

案外簡単だった。


また目の前に障害があった。

僕はそれをよじ登った。

よじ登っている時、障害が「壊さないと意味がないんだよ。」と騙りかけているように感じた。

障害が自らの形を変えて棘を僕に刺してきた。

その棘は僕の脳を少し弄った。そこに痛みはそこまでなかった。


また目の前に障害があった。

僕はそれをよじ登ることしか考えられなくなっていた。

あの棘の所為だと思い込んだ。

またよじ登った。


道を進んでいた時、僕は歩きづらくなってきたことに気が付いた。

また目の前には障害があるんだろう。

また壊さないといけないんだろう。

またよじ登るんだろう。

また逃げるんだろ。

また棘がある。

いやだ。

また。


思考がだんだん早くなっていく。

それに伴って頭痛がしてきた。だんだん激しくなっていく。

次第に頭蓋を破壊されているかのような痛みに変わった。

僕の頭は、脳は、もう腐っているんだろうと思った。

「もう僕の脳は使い物にならない」

呟いて。

手に取って。

首に当てて。

さようなら。

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