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下剋神伝説  作者: ルク
2/2

前日弾 第2話 穢れた血の子 アレク

第二話を書き上げました!次でおそらく、前日弾は終わる予定です!ぜひご覧ください。

バイザとライザがお互いに睨み合い攻撃を放つ。


「闇棘」


バイザの影から黒い棘のようなものが出てきて、ライザの元へ向かっていく。


「光玲ノ輪」

ライザは黒い棘に対して、光の鞭を放つ。


黒い棘と光の鞭がぶつかりあい、お互いの攻撃は周囲の木々に向かっていった。 


バキバキメキメキ音を立てながら、木々が倒れていく。


「光悦 幕安」


複数の光の銃弾がバイザの元へ光速で向かっていく。バイザは腰にある剣を抜き、剣に闇を纏わせながら光の弾を撃ち落としていく。


捌き損ねた弾丸がバイザの頬や脇腹を掠めていく。


流れ出る血を気にせずにバイザは光の弾を撃ち落とさながら、ライザに斬りかかる。


ライザも迎え打つように腰にある剣を抜いた。


剣と剣がぶつかり合いけたたましい音が鳴る。鍔迫り合いになる。


「神力で勝てぬが、近接なら勝てるとでも思ったのか?」


ライザは剣を強く弾く。


弾かれた衝撃で吹っ飛ばされたバイザは体が木に叩きつけられた。


「ゲホッ。そんなことは思ってはおりませぬ。しかし、あなたの手足だけは貰っていく。」


再度バイザは斬りかかるが、ライザは身を伏せ交わし、回し蹴りを脇腹に入れる。


「ぐぁぁ」


木々を数本薙ぎ倒しながら、吹っ飛ばされる。

血を口から吐き出し、剣を地面に刺し再度神力を手にこめる。


「黒蓮 漆炎月」


黒い炎のようなものが剣を媒体として現れ、周囲を暗く侵食していく。

剣を抜き、半身を傾けつつ刀を構える。


「奥義 黒牙刀!」


刀や暗く侵食された部分から漆黒の斬撃が生み出され、ライザに向かっていく。


「光琳 ッ」


ライザは反射的に結界を張った。

地面を抉るほどの攻撃で周囲は煙が舞っていた。


「はっ、はっ、はっ、」


他に刀を突き刺しながら、バイザは膝に地面をつけていた。大技を放った反動や怪我により、大粒の汗や血が頬をつたっていた。


「次の技を早く、放たなければ!回復されッッッ」


回復されると言い切ろあとした瞬間、バイザの胸を一本の光の件が貫いていた。


「見事だったぞ?バイザ。おかげで私の服が汚れる羽目になった。」



「がっはぁぁ。ゴホっ。ゲホゲホ。む、無傷?まさかもう回復を‥、、早すぎる‥」


口から大量の血を吐き出しながら告げる。ライザには服に汚れがあるものの目立った怪我は見当たらなかった。



「私の能力に回復があるのはお前も知っていただろう?しかし見事だった。私の腕はものの見事に一度取られたよ。」


そういい手をひらひらと振るライザの服には確かにかなりの量の血が付着していた。

ライザは剣を引き抜いた。大量の血が流れ出て、バイザは地に伏せた。


「ゴホゴホ、ゲホ、、、クソッ。私の妻と子には手を出さないでくれ‥。頼む」


「愚かな。禁忌を犯した人間と禁忌そのものである半神は私が排除する。安心しろ。すぐにお前の元だ。」


冷徹に言い放つとライザは剣を振り、バイザの首を刎ねた。ゴロゴロと首が転がる。


「本当にお前は愚かだ。なぜ、あの女を選んだ‥。」


ライザの目の部分に光った水滴が一滴だけこぼれた。その後すぐにライザは逃げたレイラと子を追いかけた。





一方、レイラは他の神々によって崖まで追い詰められていた。


その中でも大柄で狼の耳のようなものが頭に生えている獣の神 ガウセルはニヤニヤと笑みを浮かべながら告げる。


「女。命が惜しければ、その穢れた子供を渡せ。」


ガウセルや周りの神々を見つめながら、我が子を強く抱きしめ拒絶を伝える。


「断るわ。この子は私とバイザの子であって、決して穢れた子なんかじゃないわ!」


人間であるレイラの反抗に苛立ちを感じたのが他の神々からも敵意が滲み出る。多くの者たちの声で赤子が泣き出す。

赤子の泣き声に不快感を感じていた。


「なんとも、喧しい子供が」


「神の血に人間の血が混ざるなどおこがましい。」


「穢れた子供は排除すべきだ。バイザ様の血を穢したその女も殺りましょう。」


「俺が殺る!この女と子供の首を取れば、穢れた血を絶ったとして英雄になれる!」


「黙れ!僕が殺すんだ!」


次々と誰が殺るのかで口頭の揉め事が起きかける。なんとか隙をつけないかとレイラが動こうとした時、、、


「その女を追い詰めたのか。何を揉めている?」


服に血をつけたままやってきたのはライザであった。剣を抜いたまま現れたライザにレイラは最悪の状況を想像した。そして、ある覚悟を決めていた。


(バイザ‥やられてしまったのね。このままだと私とこの子も‥。なんとかこの子だけでも守らなければ‥)


「女、バイザは死んだぞ?妻も子も逃れる時間すら稼げずに‥」


ライザの挑発にレイラは不適な笑みを浮かべる。


「あら?そうかしら。十分稼いでくれたわよ?私が崖に追い詰められていると思ったのかしら?その逆よ?」


(この崖の高さはおよそ60メートル。私はまず助からない。しかし、この子は神の血を引く子。私の体で衝撃を多少殺せば、助かるかもしれない。)


レイラの返しにその場にいた神々は笑いだす。


「ハハハ!この高さから人間のお前が助かるとでも?」


レイラは神々に背を向け走りだす。


「無理でしょうね。でもこの子は助かるかもしれないわ。母親の覚悟舐めんじゃないわよ!」


レイラが走りだしたのを見て、ライザは子どもごとレイラを両断しようと剣を振るう。


「逃しはしない。」


斬撃がレイラを両断しようとした瞬間、彼女が身につけていたピアスから青い光が現れる。

青い光は結界を生成し、ライザの攻撃を防いだ。

ライザは思わず目を疑う。


「バカな!いや、この神力はライザの!死んでも守るつもりだったのか‥」


レイラは崖から飛び降りる瞬間後ろを振り返り、青色の結界を見た。以前、一度だけ攻撃を守れると言っていたのを思い出した。


(バイザ‥。ありがとう守ってくれて。この子だけは必ず生かすわ。)


飛び降りたレイラの体は崖の下の暗闇に消えていった。レイラの姿が見えなくなることを確認したライザは神々に命じた。


「崖の下を探せ。あの女の言う通り、子どもが生きているかもしれない。」


神々が返事を告げ離脱していくのを見ながら、ライザは思案する。


(まさか、崖から飛び降りるとは。人間は我が身可愛さに命乞いをすると思ったのだが‥。バイザが選ぶだけはあるな‥)











崖の下は川であった。

水に高いところから飛び降りると、水はコンクリート並みに固くなる。コンクリートに飛び降りるのと同じことである。

人間が60メートルから飛び降りると、まず助からない。人間が生き延びられたギリギリは58.8メートル。ここの1.2メートルの差は大きい。


しかしレイラは瀕死だが、わずかに息があった。

おそらくもう死ぬ手前だが、それでも川の外は我が子を出そうと必死にもがいていた。

もはや指ひとつ動かせない状況だが、希望が現れた。


「おい!あそこに人がいるぞ!!ひどい血だ!頭から出血してる!」


人が現れたのだ。彼らは村に水を持っていくため、川に来ていたのだ。しかもその声は顔見知りの声だった。男達が川から引き上げ、レイラの顔を見ると声をあげた。レイラが赤子を抱えているのも気づいた。


「レイラ!?どうして君が!その子は一体‥?それにその傷はもう‥」


その男達はレイラの幼馴染であった。その中でもレイラの幼馴染達の住んでいる村長を務めていたガランは冷静に聞いた。


「レイラ何があった?君はもう、おそらく助からない。だから今残された時間で全て言ってほしい。」


レイラは息を絶え絶えにしながら告げる。


「私‥の子、闇の神 バイ‥ザ‥との子、禁‥禁忌。他‥の神々に‥狙わ‥お願‥い。この‥子‥を守っ‥て。きっと‥この子は‥この世界の‥英‥英雄になる。お願‥。この‥子は‥アレ‥ク、アレクよ‥」


レイラはその言葉と共に力尽きた。レイラの発言を聞いた男達は狼狽えた。


「神との子を作ったのか!?レイラ!レイラ!おい、しっかりしろ!レイラ!」


「バイザとか?神の中では人に平等だったが、いつのま‥。トーマス!レイラを動かすな!彼女はもう‥」


「クソッ!他の神々がレイラを殺したってことか?」


村長は男達の話を聞きながら、告げる。


「みんな。レイラが亡くなったのはひどく悲しいことだ。だが、今の話が本当ならここにいるのは危険だ。レイラの子‥アレクを探しにおそらくここに来るかもしれない。今は離れよう。」


男達はお互い顔を見ながら覚悟を決め頷く。


「はい!レイラの子は俺たちの子同然だ!例え神の血が入っていようが関係ねぇ!神が敵に回ろうが守ってやるんだ!」


「俺もだ!」


離脱しようとすぐに片付けを始める。レイラを連れようとした男を村長が止める。


「待て、レイラは置いていこう。」


村長の発言に皆言葉を失う。


「なっ!どうしてですか!村長!レイラの葬儀をあげないと!」


「そうですよ!」


村長は目を閉じ、拳を握りしめながら告げる。


「もし、レイラの遺体がここにないと知れば、神々は誰かが連れ去ったのだとすぐに勘付くだろう。

しかしレイラの遺体が見つかり、アレクの遺体が見たからないだけであれば、流されたのか、獣に喰われたのかと考えるものも出るはずだ。今は耐える時だ。」


村長の言ってることは正しいと感じた男達は目を強く瞑り、レイラを元の位置に戻した。


「レイラ!この子は俺たちが絶対に守る!だから、すまねぇ!」












アレクを連れて男達は村に戻った。ここの村は神々の恩恵を受けていない村であった。神の恩恵を受けられるのは大きな村だけであった。


不作が続き、神に貢物ができなかった村は神に不要とみなされ、神力の試す対象とされていた。

神力には神ごとに能力が異なっていたため、医療物資や対策が難しかった。

村人達の怪我は酷く、ところどころ家が破壊されている。


氷に包まれた家、草木に覆われた家、何か巨大なものに押し潰された家など。


この村に限らず、多くの村で神々に対して反感を抱き、対抗する組織を作っていた。

この村の神に対抗する組織の名前は反神団。

神に反抗する団だ。


この村で神と人の子が認めてもらうのは難しいかも知れないが、それでも守ると決めた以上は説得するつもりだ。










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