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EARTH

作者: 猫艾電介

セカイ系とはどんなものか…と、おもいテキスト入れを漁ったところそれっぽいのが見つかったので投稿しました。

最後まで見てもらえれば幸いです。

「先生、心拍数が!」「まずいな、すぐ処置を…」

……

僕の名前は星野大地23歳、よくわからないけど僕は地球の心臓らしい


EARTH


ある日僕は友人と一緒に釣りをしに行った。

だけどその直後雨が降り出し、運悪く僕は雷に打たれてしまった。

その時僕は、意識が真っ白になると同時に何か声がするのを感じた。

「人よ…汚れ多き人よ…私の命はもはや尽きようとしている、もはや一刻の猶予も許されない。今すぐに…」


声はそこで終わった。

それから僕はしきりに悪い夢を見た。「地球の心臓」とか「死ぬ時地球は滅びる」とか、はっきり言って意味不明だったがそれがまんざらでは無いことに気づいたのは、今から3年前のことだった…


13年前、ついにアメリカとロシアが睨み合いを開始した。

それ以前にも僕は左肺がジンジンと痛むことがあったが、それがふと収まったのもその時である。

ニュースだと石油の出が悪くなったらしい。

そして喉が焼けるように痛み出すこともあった、その時ニュースでは戦火により森が焼かれるシーンが移っていた。

医者にも通ったが原因は不明、ただただ様子見の日々だった。

僕はかつて聞いた謎の言葉が本当の事ではないかとその時初めて不安になった。


それから僕は環境問題について色々と調べ始めた。その惨状たるや予想以上と言っても良かった。

日を増すにつれ痛みは増し、学校を休む日も多くなった。

僕は親に頼み込み、青少年のボランティア活動団体に入って環境に役立つことを色々とやってみた。

ゴミの分別から始まり、署名活動まで様々やった。そうするにつれ少しずつ痛みも減っていった。


このまま完治して、再び友達と一緒に学校へ毎日通える日がいつか来る。そう思っていた。


3年前、ついに睨み合いは極限まで達し核戦争間近とまで言われていた頃、僕達は出来うる限り食い止める方法を模索し、嘆願書も出した。

しかしそれも足掻きでしかなく、ついに戦争は始まってしまった。

森は焼かれ、町村は攻め滅ぼされ、人は泣き叫ぶ。

その日を境に僕はだんだん体調が悪くなりだし、ベッドから起てなくなる事も少なくなかった。それでも戦争を止めようと必死にやった。

抗議のデモを起こし、署名活動もし、自分なりの戦争の在り方などを話し合ったりもした。それを生かそうと努力もした。

ひたすらに、時が経つのを忘れるかのようにひたすらに活動した。


だけど、体調は悪くなる一方でついに僕は病院へ入院することになった。

ベッドで安静にしてる間にも状況は悪化し、核の使用もすぐ近くというアナウンサーもいたりした

何も出来ない恐怖に覚え、悔しさに泣く毎日だった。

そして今日、意識が消えた。


「心拍数が上がりません!」「マッサージを続けろ」

声は何とか聞こえる、ただ体が動かない。全身に何となくではあるが寒気が走るのも感じた。

意識があるのか無いのか、自分にもわからなかった。

ふと声が聞こえた。懐かしい声、昔聴いたことがある声だった


「君は良く頑張った、だがあまりにも微弱だった。君の頑張りが足りなかったのではない。人が君の頑張り以上に愚かしかっただけに過ぎなかったのだ…」

「まだ、生きたい」

「残念だがそれは無理だ、だが君は一人ではない。みんなと一緒に往くことが出来る。これが私にしてやれる感謝の気持ちだ。」

「あなたは…?」

「私は…」


ピ―――――――…


「心臓、停止しました…」

「あきらめるな、まだ…」


その時、世界は光に包まれた。


一つの星が人間という愚かしい生物の作り上げし物によって


滅びた瞬間である。


END

厨設定のはずがいつの間にか鬱設定

ふっしぎー…と当時書いたのですがこういうのをセカイ系と言うのかというと悩みどころです。

良ければ感想がてら語ってもらえれば幸いです

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