5月27日 資料
この前言われた"聖淮戦"に向けた資料を修正するために私たちは、生徒会室に集まっていた。
私 「これ、もう少し修正して」
結 「どこの部分?」
資料を渡した結は、私の指先の見つめた。
私 「ここの、費用の部分」
結 「費用ね。わかった」
費用の部分は一桁額が多くなっていた。ここの生徒会室にもパソコンがあり、すぐにパソコンを結は、起動させた。
私 「あー。もう、やる前から疲れちゃうね」
結 「ホントだね」
"聖淮戦"は、部活動をする側はいいが、それを運営する側は、とても大変だった。毎年、学校の一大イベントとして行われる。淮南高校で言えば、体育祭、文化祭と大きなイベントがあるが、規模感や費用感で言えば一番かかるものになる。まぁ、それだけちゃんとしているとも言えるのかもしれないのだけど。
私 「この前みたいに色々言われるとめんどくさいし」
結 「萌音でもそう思うんだ」
この前の部活動費をめぐった問題に関しては、先生まで話が通っていたのは想定外だった。あの会議には、先生も出ていなかった。それも、あって私たちは、明日打ち合わせをすることになったのだ。本当にめんどくさいな。
私 「私もそう思うよ」
結 「そっかぁ。もっと萌音は、特別なのかと思っていた」
特別かぁ。ある意味、その言葉があってるかもしれないな。勝手に納得してしまう部分があった。
私 「私は、そういう意味では特別かも」
結 「どういう意味よ?」
すかさず結は聞いてきた。同時に、費用を打ち直しているみたいだった。
私 「なんて言うんだろうな?他の人にないものがある感じかな」
結 「そうだよね」
そうだ。私には、他の人にはないものがあった。それは良くない意味でだ。結は、そう思っていないのだろうけど。
私 「でも、特別ではない方がよくない?」
結 「そう?なんでそう思うの?」
結は、特別と言う言葉をメリットとしか捉えていなかった。
私 「だって、特別って目立つじゃない。私なんて、藤森がいて生徒会長だから特別ってそう思われるだけだからね」
私の価値は、そんなものだ。自分に特別な価値なんて何もないのだ。
結 「うーん」
私 「否定してよ」
結 「ハハハハハ」
私たちは、お互い笑い合ってしまった。