7月8日 聖淮戦(唖然)
2学期の体育祭に向けて、私たちは少しずつ準備をし始めていた。グラウンドを見つめると、サッカー部や野球部が一生懸命練習をしているのがわかった。
ー6月19日ー
どうすれば勝てるか?春助は、それだけを考えているようだった。1点さえとれば勝てると考えているみたいだったから、おそらく攻めていくんだろうな。後半の開始合図としてホイッスルが鳴り響く。後半は、淮南高校のボールスタートのようだった。ボールを持った玉波は、ゆっくりドリブルをしかけていく。ディフェンスが近寄ってきたこともあり山根へとボールを渡す。ボールをもらった山根は、ワンタッチで狩野へと繋ぐ。すると、ドリブルの速度を変え、ゴールへと向かいだす。狩野に反応するようにディフェンス陣も下がっていく。春助は、既にペナルティエリアへと走り出している。そんな春助とは対照的に、ボールは近くの佐藤へと繋がれる。
ボールをもった佐藤はドリブルを仕掛けていく。ペナルティエリアに入った佐藤のスピードは止まらない。ペナルティエリアに入った瞬間、観客も立ち上がる。佐藤は、スピードを落とし誰にパスを選択するか迷っているようだ。一度で山根にボールをパスしようとしたがマークが厳しく渡せない。それを察したのかフリーになりボールを要求する。それに応えるかのように、佐藤は山根へとボールが繋がる。ボールをもらった山根は、鋭いドリブルで聖徳高校のディフェンス陣を抜いていく。チャンスだ!!この距離なら、、、。私は、山根のシュートを待っていた。私の願いに応えるかのように、右足を大きく振り抜いた。ボールは、弧を描き、キーパーの右上へと飛んでく。入れぇ、、、、、。聖徳高校ゴールキーパーの川上はボールに反応し手を伸ばす。その手にボールは当たり、再びペナルティエリアへと転がっていく。このボールに真っ先に反応するのは誰だ?みんなボールに向かって一直線へと走り出す。ボールには、聖徳高校のキャプテンマークを巻いた唐沢、淮南高校の長岡と
加藤走り出している。しかし、転がったボールにいち早く辿り着いたのは、やっぱり春助だった転がったボールを軽く蹴り、川上の頭上へと浮かす。前に出過ぎた川上は、その頭上に届くはずはない。なんでこんなに簡単にプレーするんだろう?なんであんなプレーができるのだろう?聖徳高校の選手たちの唖然とした顔が見える。ボールがネットに吸い込まれたのと同時にゴールを決めた藤森は、腕を高く上げベンチの方に向かっていた。




