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日常で世界を変える(南坂編)  作者: mei


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6月30日 聖淮戦(追加)

 今日が6月最後。まだ、6月とは思えない暑さだった。授業を終えた私は、生徒会室へと歩いていく。いつになったら、この場所へ行かないことが決まるのだろうか?生徒会室に入った私は、昨年の資料をあさっていた。たしか、この辺りにあった気がするんだけどな。目当ての資料が見当たらない。


 ー6月19日ー


 ゴールを決めた藤森は、私たちの方にやってくる。ベンチの選手たちも喜んでいた。そして、私たちのベンチの近くには野球部もいる。あれは、村田、賀川、園田たちだ。右腕を下から振り上げた。それに呼応するように野球部たちも喜んでいた。これで、待望の先制点が私たちの方に入る。まだ、開始7分とまだまだ時間はある。みんなにとっては、とてもいい時間だ。私は、サッカー部と一緒にメガホンを叩きながら、笑顔を見せた。ゴールを決めた藤森は、満面の笑みを浮かべコート内へと戻っていく。聖徳高校のサッカー部たちは、この状況をどう思っているだろうか?キャプテンマークをつけている選手が、何やら話をしているみたいだ。

 再び試合が開始しようとしている。さっきまでの藤森の笑顔はもうない。審判は、再び、試合開始のホイッスルが鳴らしたのだった。聖徳高校ボールで始まる。テンポよくボールが繋がれていく。すると次の瞬間、玉波がボールをカットし、再びドリブルをし始めた。高速ドリブルでどんどん前へと進んでいく。いけぇー!!!ベンチからさらに大きな声が鳴り響く。ボールを山根に渡した玉波は、もう一度自分にパスが来ると言わんばかりに走り出す。ゴール前だ。もう1点、いけるぞ!!ボールをもらった山根は、ディフェンス陣と少し距離をとった瞬間ボールを蹴り放った。綺麗な弧をえがいて飛んでいく。ゴールまでは、まだ距離がある。玉波が走り出したのをおとりにされたのか、ボールが飛んだ方は、ほぼフリーになっている。

 まさか、またこの展開になるとは。聖徳高校のディフェンス陣は、また同じ展開になることをおそれる。大きな声で指示を出すが、誰もいないのは変わらない。ダイレクトにボールに合わせて背番号10のユニフォームが揺れている。弾丸ライナーでボールは飛んでいく。ゴールキーパーは、精一杯手を伸ばすがその手に当たることはなく、ネットに吸い込まれたのだった。ゴールを決めた藤森は、玉波や山根のもとへと歩みより、肩を組む。満面の笑みを浮かべながら、空へと指を突き刺した。ベンチからは、藤森コールが鳴り止まない。

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