6月29日 聖淮戦(先制)
次の生徒会の会議が開かれるまでに、どうやってあの問題児たちを説得させるかを考えなければならなかった。私は、その日病院が入っており、またしても結たちにやってもらわなければならないのだ。なんか、いい方法ないのかな?そっかぁ、、、、、。なるほどね。頭の中に名案が思い浮かんだのだった。あとは、生徒会のみんなが賛成してくれるかどうかだ。
ー6日19日ー
聖徳高校は、中沢、辰巳、工藤とボールがつながれていく。淮南高校は、ボールが触れず攻めように攻めれない。春助は言っていた。こういう時に、どうやってボールをとるか。それが、試合を左右すると。私は、聖徳高校の選手が颯爽とドリブルしていくのがわかった。あれは、誰だろうか?ユニフォームには、KUDOUと書かれていた。あれが、工藤か。ディフェンスの長尾が対応しようとするも、サラリとかわす。そして、次の瞬間ボールは、空に浮いていた。幸いゴールバーの上を超えていったが、とても危ないシュートだった。ゴールに入りはしなかったが、聖徳高校としては、満足のいくシュートのようだ。
聖徳高校の沢田は、大きな拍手を送り大きな声を張り上げてい。さぁ、ここからどうするのか?開始3分だけだが、かなり圧倒されているな。ピッチに立つ選手はどんな気持ちだろうか?私が見ていると、いつものみんなの様子で落ち着いているようには感じる。春助は、ラインを下げ、後ろめにポジションをとっている。あっ!聖徳高校からボールを持ったのは春助だった。ボールが回った瞬間、"気をつけろよ!"。グラウンド内に大きな声が響き渡っていた.一瞬のスキをついたかのように、ドリブルをで相手選手を抜いていく。逆サイドを走っていた玉波にボールを預ける。玉波は、聖徳高校のディフェンス陣に囲まれる状態に。やばいなぁ。どうするんだろう?玉波は、ドリブルを続けペナルティエリアへ。近くにきた山根にボールを渡す。ワンタッチで狩野につながる。山根のボールを取りに行ったこともあり、狩野がフリーになる。すると、豪快に右足を蹴り上げた。ボールは、ゴールネットに向かって一直線。入れ!選手の思いは、バーに直撃当たって再びペナルティエリアへ。ボールの先にいたのは、やっぱり1人しかいなかった。歓声がため息に変わることなかった。誰よりも早く反応したのは、あの男しかいない。転がるボールを直接蹴り上げ、ネットの中に吸い込まれていったのだ。




