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6月20日 聖淮戦(校門)

 昨日は、いろいろ盛りだくさんだったな。あんなに長いと思った一日はこれまで経験したことがなかった。でも、昨日の一日で私のこれからの人生が少しずつ変わっていく気がした。それだけは、確かだった。


 ー6月19日ー


 まだ、開会式が始まる前ということもあり、聖徳高校の生徒もあまり来ていなかった。それにしても、この高校の坂はすごいな。


 私   「ありがとう」

 お母さん「気をつけてね」

 私   「はーい」


 車を出た私は、校門の近くにある駐車場でみんなを待つことにした。淮南高校とは異なる聖徳高校。どこかアウェイな感じだ。みんな何で来るのだろうか?そう言えば何で来るのか聞いてなかったな。すると、向こうの方から、淮南高校の生徒が。誰だろう?この時間に来るってなると限られてくる。あれは、女性だ。あっ、、、、、、、。近くにくるにつれて、あれが夏目であることがわかった。信号を渡り私の方にやってきたのだった。


 夏目「早いね、来るの」

 私 「私もさっき来たばかりだよ」

 夏目「そうなんだ」


 夏目はいつもと変わらなかった。なんだろうな?堂々としている。どうしてこういう力が培われてきたのかわからない。


 私 「じゃあ、私先に行こうかな?」

 夏目「わかった。他の人たち来たら行くよ」

 私 「ありがとう」


 校門の真ん中を私は歩き始めた。もし、私がここに通っていたら。そんなことが脳裏をよぎった。もしかしたら、余命宣告なんてのもされなかったのかもしれない。それにしても、この坂は長いな。少し前にいる聖徳高校の生徒はスラスラ歩いていく。朝の校庭はまだ眠りをまとっているようだ。私は、背中にかかったリュックの重さが肩にのしかかる。坂を登るたびに"聖淮戦"のカウントダウンされているようだった。ここが、グラウンドかぁ。私の右手には、大きなグラウンドが広がっていた。近くには、ソフトボール部、奥には野球部、サッカー部の場所が見えていた。私の息は少しだけ早く、心臓が高鳴っているのがわかった。私の右手には、ちょうど野球部のプルペンが見えた。おそらく、お昼頃にはここでボールを投げているんだろうな。淮南高校は、野球部のエース湯浅かな。サッカー部は、8時頃に来ると言っていた。藤森vs沢田。これは、大きく盛り上がるだろうな。他にも、聖徳高校の高田がいるバスケットボールの試合も注目だ。

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