6月15日 ラストゲーム
聖淮戦まで、残り4日。
お母さん「じゃあ、開会式で話すの?」
私 「まぁ、司会って感じかな」
まだ正式に決まったはわけではないが、おそらくするだろうな。そう言えば、聖徳高校ともう一度打ち合わせはできるのだろうか?
お母さん「凄いじゃない」
私 「うーん、どうだろうね」
お母さん「生徒会みんなそうなの?」
私 「聖徳と半分ずつって感じかな」
半分は聖徳が出すって言ってたけど、誰が出るんだろう。あっちは部活かけもちしている人が多いしな。
お母さん「じゃあ、私も観に行こうかな」
私 「別に来なくても大丈夫だよ」
お母さん「でも、せっかくのチャンスだしね」
私 「来なくていいよ」
正直来てほしくない。挨拶を目の前で見られるのは恥ずかしい。
お母さん「えー、そう言われると行きたくなるじゃない」
私 「だったら、閉会式か駅伝とかリレーの時に来なよ」
他の競技に比べたら、駅伝やリレーは盛り上がらない。だったら、盛り上がる競技を見た方がいいというのはある。
お母さん「私、リレー興味ないからね」
私 「何に興味あるのよ?」
お母さん「うーん、、、、。野球かバスケかな」
野球は人気だけど、見る場所がなぁ、、、、。バスケならまだ涼しいし、聖徳高校にはあのBIG3の高田真波もいる。もしかしたら、盛り上がるかも。
私 「だったら、女バス見たら?」
お母さん「女子のバスケット?」
私 「うん」
お母さん「なんでよ?強かったっけ?」
うちの女バスは、強いのか、弱いのかはよくわからない。エースが金丸、中心には古屋たちがいた。
私 「強くはないけど、いい試合見れると思うよ」
お母さん「そうなの?」
私 「だって、今年はサッカー部でも野球部でもなく、女バスが最後の試合をするのよ?」
お母さん「なるほどねぇ、、、、」
"聖淮戦"は、毎年どこの部活動が最後の時間帯に試合をするのかが注目ポイントだった。最後にするというのは、全員が見れるということもあり一番人気がある部活動がするのだ。私が入学してからは、2年連続で野球部の試合が最後だったが、今年は違うのだ。
私 「まぁ、来るならそこに来てね」
お母さん「えー。開会式も見たいんだけど」
私 「ダメダメダメ」
手を振りながら、お母さんの行きたい気持ちを抑えた。




