表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/40

6月2日 尾川怜

 尾川は、久しぶりに学校に戻ってきた。というのも、バトミントン部で選抜に選ばれたからだ。5月の中旬から東京の方で過ごしており、学校に来れてなかったのだ。


 私 「大変だった?」

 尾川「そうね。忙しかったかな」


 横にいるだけで、尾川からいい匂いがする。さすがだ。


 私 「ずっと試合してたの?」

 尾川「次の大会でメンバー選ぶんだって」

 私 「へぇー。そうなんだ」


 彼女が向こうで何をしていたのかはわからないけど、ただならぬ自信をもちあわせていた。


 尾川「こっちのみんなはどうなの?」

 私 「もうすぐ、"聖淮戦"があるから盛り上がっているよ」

 尾川「へぇー、そうなんだ。"聖淮戦"って盛り上がるの?」


 私たちの学校には、バトミントン部はないから尾川は、一度も聖淮戦に来たことがなかった。


 私 「まぁ、そこそこね」

 尾川「今年はどっちであるの?」

 私 「今年は聖徳高校だよ」

 尾川「えー。じゃあ、また見れないじゃない」


 だったら、聖徳高校に行けばいいのに。思わず頭の中で思ってしまう。


 私 「まぁ、興味あれば来たら」

 尾川「そうだね。オススメは、やっぱりサッカー?」

 私 「うーん、、、、、。サッカーと野球とバスケかな?」

 尾川「バスケ?」


 驚きの表情を見せた。


 私 「女子バスケ部」

 尾川「女バスってそんなに人気なの?」


 人気ではない。


 私 「聖徳の高田って知ってる?」

 尾川「あー。あのBIG3の?」

 私 「そうそう。あの子がいるのよ」

 尾川「そうなんだ」


 高田の名前を出してもビビることすらなかった。ある意味私に似ている。


 私 「聖徳は、女バスを推してるみたいだよ」

 尾川「なんで?」

 私 「わざわざ、人が集まる時間にしてきたのよ」

 尾川「へぇー」


 尾川は、バトミントンしかしてきたことがないので、団体競技はわからないようだ。


 私 「話したことあるの?」

 尾川「高田?」

 私 「うん」

 尾川「あるよ。なんか、昔どっかで、、、、、。でも、全然覚えてないや。ハハハハ」


 笑顔で私の方を向いていた。


 私 「私も気になるな、高田って子」

 尾川「凄い優しくていい子だよ」

 私 「そうなんだ」


 そうだ。時間があったら高田と話してみよう。私は、その時思いついたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ