【おまけ】ピュアの交渉
時はガルブさんの治療を行う前に戻ります。
「おい、お前。もう、絶対に私にあの攻撃魔法を使うニャよ?」
ん?この口調、中身はフェリではなくトラネコの様ですね。
「フリですか?ネタフリですね♪」
私は意地悪と遊び心で、揶揄います。
どうも、トラネコ相手だとつい意地悪したくなるんですよねぇ。
「フリじゃないのニャ!真剣に、下手すると私、死ぬのニャ」
あぁ、きっとツッコミが鋭くて病みつきだからですね♪
いつも、周りのみんなに振り回されてますからねぇ・・・納得です。
しかし、割と本気っぽいですねぇ。前は、数発くらいなら平気そうでしたけど?
首を傾げていると、説明を加えてくれました。
「お前、最近ずっと夜中に街中の人を治して回ってるよニャ?」
おや?バレてましたか。
救えるなら救いたい。今の私にとって回復魔法は、ほぼリスクがありませんし。
ただ、気付かれると色々と面倒そうなので、夜中にこっそりと行っているのです。
「お前が使っているのは最上位の生命魔法、普通は連発出来る様な代物じゃないのニャ。それをポンポン、ポンポンと平然と使いよってからに・・・。おかげでお前の生命魔法レベルは人外になってるのニャ」
魔法は修練度によってレベルが存在します。使う程に洗練されて威力が上がり消耗も減っていきます。それが・・・人外?
「下手すると『ホーリー・レイ』一撃で私は致命傷ニャ。マジでやめやがれ下さいですニャ」
マジ過ぎて言葉がおかしくなってしまう程の様です。
気をつけて差し上げましょうかねぇ。
あ、そうだ!
「やめてあげるので、これから夜中に外に出る時についてきて隠蔽魔法を使って貰えませんか?何度か気付かれそうになって誤魔化すのが大変でしたので」
フェリの隠蔽魔法があれば安心です。
巻き込まれて頂きましょう♪
「脅しじゃニャいか!!」
うーん。確かにちょっと可哀想ですねぇ。
そう言えば、トラネコの図書館にあった魔導書の中に面白そうな魔法があったのを思い出しました。そして、唱えます。
『治癒〜ル!!』
説明しましょう。この魔法は猫や猫獣人に絶大な効果を発揮する回復魔法です。
その効果は、ストレスをも軽減し『またたび』に酔うが如く快楽を生むのです。
尚、依存性はなく体には無害でむしろ体に良い、と書かれていました。
「な・・・なんニャ?この幸福感・・・飛ぶ・・・飛ぶのニャぁああああ♪」
快楽に満ち、愉悦の表情を浮かべるラト。フニャフニャ、ゴロゴロと溶ける様に、そして酔っ払ったかの様に、悶えている。
・・・これは、効きすぎでは?
ちょっと引くレベルです。
暫くすると、少し落ち着いてきた様です。
「い・・・今のは何ニャ?」
恐る恐る、私に質問するラト。
「ん?回復魔法ですが?」
嘘は言ってません。
「・・・無害なのニャ?」
「無害です」
書いていた限りでは、ですけど。
合法、無害、依存性なしの健全な魔法です。 たぶん。
「・・・もう一回・・・欲しいのニャ」
「一緒に、治癒活動に参加してくれるなら使ってあげますよ♪」
脅迫ではありませんよ?何だか、危険な香りがする取引な気もしますが、
問題ありません。win-winです♪
「手伝ってやるのニャ・・・」
こうして私は協力者を得たのでした。
あ、最後に一言だけ。
危険ドラッグ、ダメ!絶対!!




