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ラック無双と事の顛末

 三人の武装した女性に囲まれたリズ。危険だと感じたのは当然なのでしょう。

 少しガラも悪かった様ですし・・・。


 リズとクルセの間に割り込んだラック。

 うん。とても素晴らしい行動だと思います。すると・・・


「貴様は何者だ!?この悪徳ギルド職員を庇う様ならお前も容赦しないぞ!」


 後には引けない感じになって、ラックにも威圧するクルセ。

 そして、鞘に入れたままの剣をラックの首に・・・


『パーーーン!!』


 脅しのつもりだったのでしょう。鞘に入れたままの剣でしたし・・・。

 まぁ、その剣は鞘ごと『パーン』した訳ですが・・・。


 一瞬、何があったか理解できないクルセ。


・・・


 そして、剣が消滅した事に気付く。


「きゃあああああああ!!」


 大切な剣だったんですね・・・。

 私の聞いた悲鳴はどうやら、クルセのモノだった様です。


「わ・・・わたしの剣が・・・」


 涙ながらに膝から崩れ落ちるクルセ。

 その間に、リズは私に通信を送ります。


「あ・・・なんか、すまん・・・」


 泣き崩れるクルセに思わず謝罪するラック。


『ピュア!ごめんなさい!!急いでギルドの方に来てくれませんか!?』


 すかさず、私を助けに呼ぶリズ。

 そんな中で、冷静に動いたのが青髪のシーフ、アオイでした。

 その持ち前の俊敏性でラックの死角に回り込み背後からナイフで一刺し・・・。


『パーーーン!!』


 ですよねぇ・・・。

 ラックに武器は効かない様です。あれ?強いのでは?


 ナイフを『パーン』して、ついでに手甲も吹き飛ばしました。

 アオイは何が起こったか理解出来ず、とりあえず距離をとります。


「!??全く何をしたのか見えなかった・・・」


 アオイは首を傾げて怯えている。

 

「物理攻撃は効かない!クロエ、魔法」


 アオイはクロエに魔法を促す。既に三人は怯えきっています。

 得体のしれない魔物の様な扱いです。

 ラックはと言うと・・・


「いきなり刃物を向けてくるのだから、悪い奴って事でいいんだよな?」


 悪気はない様なのですが、その発言に更に怯える三人。

 普通ならギルドの中で魔法など放つ事はなかったはずです。

 しかし、恐怖のあまり詠唱を始めるクロエ。


『ファイア・ランス!!』


 杖から火の矢が、真っ直ぐラックに向かって放たれる。ラックはそれを・・・


『パーーーン!!』


 わぁ〜ぉ・・・魔法も『パーン』するんですね・・・。

 その幻想をぶち壊しちゃうんです?


「え・・・何をしたんです・・・?え・・・パーンって・・・」


 涙目になり狼狽えるクロエ・・・。

 剣を破壊されて崩れ落ちるクルセ。

 意味不明な相手に困惑して動けないアオイ。

 

 気付けばラック無双である・・・。


 しかし、実はラックは無敵という訳ではありません。

 私の拘束魔法も効きますし。条件があるのですよ。

 しかし、三人はそんな事は知りません。物理も魔法も効かず絶望する。

 

 ラックは例えば鉄の棒でクルセに本気で挑まれたらキツいかも知れません。

 魔法も、ただの石とかを魔法で全力で射出されれば危険です。


 怯えきった状態でも杖を構えようとするクロエ。

 ラックはそれを見て身の危険を感じます。実際、危ないですし。

 ラックは慌てて杖を掴みます。


『パーーーン!!』


 パニックになるクロエ。彼女はそのまま危険な体勢で後ろに倒れてしまいました。

 それを見たラックは慌ててそれを庇う形でクロエに覆いかぶさったのです。

 女性を守ろうとする、その行動自体は素晴らしい行動だと思うんですけどねぇ・・・

 

 しかし、魔導師の服はエンチャントされたモノが多いのです。

 詠唱短縮、属性付与、防御力向上などなど、装備がとても重要なのですよ・・・。

 ローブに上着、スカート、シャツにまでも付与効果が施されていたようです。


『パーーーン!!』


 下着にエンチャントがされてなくて本当に良かったです。

 こうして半裸の女性を押し倒すラックが完成したのでした。


 そして、そこに颯爽と現れたるは・・・私さんでございまする。

 

 アオイはまだ攻撃の機会を窺っていました。

 クルセはクロエの状態を見て怒り、捨て身での攻撃を敢行しそうな勢いでした。


「ピュア!拘束して!!」


 リズの叫び声が響きました。 


拘束バインド!!』


 私は拘束魔法で・・・


 ラックを締め上げました。


「「なんでええええええ!?」」


 ラック、リズに加えて三人組も一緒に叫んでいました。


・・・


 うん、やっぱり私は悪くないです♪

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