露骨に怪しい・・・
今回も、一つずつ処理していくしかなさそうですねぇ・・・。
「追跡の為にも後回しにしようと思っていましたが、術者死亡であれば問題ありませんね」
ラックが嘘をつくとは思えませんし、嘘をつく理由もありません。
『完全解呪!!』
うん。手応えありです♪
「ラック、呪いの方は解決しましたか?」
「あぁ、問題ないな・・・ん?邪神の加護も消えてるぞ?」
えぇ〜・・・?意味不明ですねぇ・・・。
加護は解呪では消えません。
「見間違えではないんですよねぇ?」
「さっきは間違いなくあったぞ?」
邪神とか不穏すぎます。面倒事の予感しかしないのですが?
果たして放置して良いモノか・・・放置したいですねぇ・・・ダメですよねぇ。
仕方ないので考えましょう。
そもそも【臨時】ってなんぞ?
それは、一時的である事。
そして、呪いが解けた瞬間なくなりました。まさに【臨時】です。
実は邪神と聞いて、心当たりが全くない訳ではありません。
臨時の加護、自動解除の可能性はあるでしょうか?
可能性は低いですねぇ・・・出来るかも怪しいですし慌てて消す理由も分かりません。
本来ラックがいなければ加護は本人以外、誰にも分からない事なのです。
慌てて消したのはラックが鑑定出来る事を知り、自身の存在を知られる事を恐れた。
つまり・・・存在を知るチャンスが今、私達にはあるという事。
私は、部屋を見回します。
・・・
可愛らしい部屋です。机、椅子、天蓋のあるベッドで眠るモニア。
そして・・・
『露骨に怪しい猫の像・・・。』
「この猫の像、なんです?」
私は領主様に問い掛けます。
「それは以前、トリネコさんに貰った御守りだ。娘が目を覚まさない事に気付いて慌てて気休めに置いたんだが・・・」
うわぁ・・・怪しさ満点ですね。
それに、この材質・・・凄く見覚えがあるのですよ・・・。
それは、私のよく知るトラネコの神像と同じ素材に見えました。
まじまじと真面目に混じりっけない目で、マジ怪しい像を見つめる私。
心なしか、ネコ像が緊張している様に思える程に見つめる私。
すると・・・ネコ像の目がススス〜っと私から視線を逸らす様に動きました。
「やっぱりですね!」
どうやら尻尾を出した様ですね。猫だけにね!
まぁ、私も猫獣人なわけですが!
『ホーリー・レイ!!』
私はノリノリでネコ像に全力の聖属性最高位攻撃魔法をぶち込みます!
光の柱がネコ像を貫きます。『神に仇なすもの』を持つ私は邪神にも特攻を持ちます。
加えて超越加護のアシスト付き。相手が邪神だろうと、ただでは済まないはずなのです。
「痛いのニャああああああああ!!」
叫び声を上げるネコ像。まだ元気そうです。
しぶといですね♪




