ピュアえもん
気付けば時刻は夕方、日は傾き空が赤く染まり始めていた。
「晩御飯の準備でも始めましょうかね?」
とりあえず、私は夕飯の準備を始めました。
棚は家に組み込まれていてラックはそのまま持ち運べた様ですが、なにせ食器がありません。『パーン』しちゃいますしねぇ。そこで私は自前の調理道具を持ち出します。
私は、四畳半程の一般的には超巨大な空間収納を持っています。
ラックの食品庫と比べられると見劣りしますが・・・。
家をしまっちゃうオバケと比べられても困ります。
「ラック、これ鑑定出来ます?」
私はフォレストホッパーの関節部位をラックに見せます。
「ピュアはなんでも取っておく、もったいないオバケですからねぇ」
道具屋を手伝う中で捨ててしまう素材の中で使えそうな物を貰う事があるのです。
だって勿体無いじゃないですか。リズはよく呆れていましたけど、こうして役に立つかも知れません。ほれ、見た事か!とリズの方にドヤ顔をしましたが、リズはエビちゃんに夢中でした。
浮き足だってますねぇ。ちょっと腹立たしいです。
「フォレストホッパーの関節部位と出ているな」
お?『パーン』しなさそうですね。これはスプーン状の形状をしています。
「これはどうです?」
私はキラーアントの触覚の一部を見せます。
これも問題ない様でした。これはペン程の、少し先が細くなった棒です。
「極東の島国では、こういった棒状の物を二つ使って挟んで食事を行うそうです。これでラックも食事が出来るのでは?」
皿はキラーアントの甲殻をと思いましたが加工されていたのでダメでした。
仕方ないのでそのままで皿に流用出来そうなブルグーの膝関節をそのまま使う事にしました。ちなみにブルグーは牛っぽい魔物。いまいちパーンの基準がよくわかりませんが、とりあえずこれで普通に食事が出来そうですね。
「ピュアは凄いな!色々な便利道具が収納から出て来る。俺が道具を使う日が来るなんて思っても見なかった!」
ラックは嬉しそうにフォレストホッパーのスプーンを眺めていました。
なんだか原始人の様ですね・・・。
「ピュアえもん、次はどんな便利道具が出てくるんです?」
誰が未来の世界の猫型ロボットか!
リズが揶揄う様に言ってきました。イラッ!
「リズの分の晩御飯はありませんよ?」
腹が立つので意地悪を言っておきましょう。




