パンダンジョンの秘密
ダンジョンってなんでしたっけ?
実はダンジョンについては分かっていない事だらけなのです。
魔物が大量に発生し、無尽蔵に資源を生み出す。ダンジョンは人々の営みを支えています。
なんと都合のいい存在なのか・・・。
それは何故存在するのか?誰も知らないのです。
ラックの言うパンダンジョンなのですが・・・
「そもそもパンダンジョンなんて聞いた事ありませんよ?」
街周辺のダンジョンは調べ尽くされています。
未だに、未発見ダンジョンが存在するとは思えないのですが・・・。
「パンダンジョンは俺が勝手に呼んでいるだけで、実は鑑定結果は文字化けしていて読めないんだ」
勝手に付けた名前だったんですね。道理で変だと思いました。
「鑑定結果が文字化けするダンジョンなんて聞いた事ないですよ?どんな文字化けしてるんです?」
リズが不思議そうに首を傾げながら言う。
そもそも文字化けってなんですか?意味が分かりません。
「えっとだな・・・こうくねくねっとした記号の後に・・・縦棒にこう・・・」
一生懸命、図形を説明しようとしています。ちょっと意地悪な質問ですね。
リズはちょっと申し訳なさそうにしていた。
文字とは偉大ですねぇ。ペンが持てれば早いのですがラックは持てませんし。
多くの技術はペンから生まれたのかもしれません。などと物思いに耽りながら、謎筒にまたペンを括り付けます。
図形を言葉で伝えるのは存外、難しいですから。
こうして教えて貰った文字化けの記号。実は古代文字でした。
私は、秘密の図書館のおかげで古代文字が分かります。
そしてラックが描いた記号は、
『syokusin no hokora 』
えっと〜、『しょくしんのほこら』ですかぁ。ん?え・・・。
「食神の祠!?」
嘘でしょ・・・?
「読めるのか?と言うか心当たりがありそうな反応だな」
・・・
それ、ダンジョンちゃいますやん・・・。




