しまっちゃうオバケ、コワイ・・・
「土地があれば解決するなら、私の土地を貸してあげますよぉ?」
リズがかる〜く言う。そう、此奴は土地を持っているのです。
孤児院の周辺土地を所持しており、まだ増やそうとしています。
この領地では、まだ空き地が多い。特に孤児院周辺はそれ程人気のないエリアなので、土地はそれ程高くない。また賃借も出来てそれはローン返済も兼ねます。
借りて賃貸料を支払っていればその内、自分のものになるのです。
リズは結構な高給取りです。優秀な受付ですしとても珍しくて有用な鑑定スキル持ちですから納得です。真面目に働いていて倹約家で、贅沢をしている所を見た事がありません。
そう言った所は、私もとても高く評価しています。
「いつか、未来のダーリンと住むために確保している土地を仕方ないから貸してあげますよ?勿論、賃貸料は頂きますが♪」
などとリズは言っていましたが、私は知っています。
彼女は、孤児院の拡張を企てている。
孤児院に入りたくても入れない子供が沢山いると言われています。
私達にとって、あの孤児院は家族なのです。そしてリズは、その周辺土地を確保し幸せに暮らせる様にと願っている。おかしな奴に周りに住まれても困りますし。全ては孤児院の為です。
彼女の行動は、尊敬に値します。
私は、今まで孤児院と距離を取っていました。極力関わらない様にしていたのです。
何故なら・・・私は近々、死ぬ運命でしたから・・・。
呪いを解いた子達には、私が解いた事を内緒にしています。
ただ助かったのだとだけ伝えられています。あの子達は泣いて喜んでいたそうです。
解放されたのです。だから、このまま自由に楽しく生きて欲しい。
私の死など、背負わせたくなかった。
でも、解決しちゃったんですよねぇ♪今度、さしぶりに会いにいきましょう。
一年以上、会っていませんから随分大きくなっているかも知れませんね。
つい、頬が緩んでしまいます。
「明日、領主様にあった時に新しく土地を確保しても良いかもですねぇ。ラックさんはきっとパン職人として成功しますから高給取りになりますし♪」
一食150enで売っても三千人前をデイリーで作れると考えれば・・・日給45万en!?しかも材料費ゼロ・・・ラックのポテンシャル、ハンパないです・・・。
「なんだかピンとこないが、みんなに俺のパンを食べて欲しいから街には住みたいと思っていた。その為に家も神像もダンジョンも全部持って来たしな」
そうですかぁ・・・ん?え?
リピート!!
私は、ラックの発言を脳内で再度、再生します。
『みんなに俺のパンを・・・』違います。そこじゃありません。
家も神像も・・・『ダンジョン』も??
・・・
何でもかんでも気軽に持ち運ぶニャよ・・・。




