彼の格好は・・・
「私も気になっていたので一緒に聞かせて頂きますね」
そう言うとリズはチラッとこっちを見てニヤリと笑う。
こう言うところが嫌いなのですよ。
いえ、こう言うところも、ですね。
ちなみにリズは私の過去も知っています。
知っていると言うよりは、同じ体験をしてきた幼馴染というやつです。
しかし、リズは妙にエビちゃんに対して積極的ですね。
普段なら、面倒ごとは全力で回避するはずなのに。私と同様に・・・。
同じ穴の狢なのかもしれません。だからソリが合わないのです。
リズはエビちゃんの秘密を何か知っているのかもしれませんね。
どうせ逃げられないなら真面目に聞きましょう・・・と思ったのですが、
話す人が真面目じゃありませんでした。
先程のファンキーで、ぶっ飛んだ、ある意味ファンタジーな喋り口調。
ちっとも内容が入ってきません。途中、逆にファンシーな気分になりそうでしたが、気付けば混ざって混沌に・・・。
実際、内容は混沌でした。
こんな重い内容を、ヒャッハーで語られてはお手上げです。
あのままでは、とてもじゃないですが正しく伝わりそうにありませんので、私が要約してお伝えするとしましょう。
結論を先に言ってしまうと、彼もまた、美神像をぶっ壊した張本人でした。
そして今、当然の様に美神様に丁寧に呪われております。
しかし、彼は勘違いでぶち壊した訳ではありませんでした。
私も同じ立場なら同じ事をしたと思います・・・。
と言いますか、同じ様な状況で同じ様な事を、私もしたんですよねぇ・・・。
なので、何も言えやしません。
むしろ、格好いいとすら感じたのです。
どうやら格好いいの『格好』とは、姿形の格好ではない様ですね。
だって、彼の格好は・・・アレですし・・・。




