彼の名は・・・
「話は聞いたZE!呪われているらしいNA!そんなんで冒険者が務まると思って貰っては困るんだZE!」
盗み聞きは良くないと思います。以下略。
知ってますよ?この明らかにヤバそうな先輩冒険者を軽くやっつけて主人公ムーブを起こすあれですよね?
「俺はどうしても冒険者ギルドに登録しなければいけないんだ」
決闘ですね、そうですね。
「リズ嬢、奥の模擬戦場を借りるZE!」
こうしてヤバい先輩冒険者とラックさんの戦いが始まった。
・・・
「あの人達、なんで戦う気満々なんです?」
私は素朴な質問をリズに投げかけます。
冒険者登録なんて十五歳以上なら誰でも出来るのです。
八百屋のおっちゃんも登録しています。
花屋のお姉さんも登録しています。
百姓のおじいちゃんも登録しています。
今更、いちゃもんをつける意味がわかりません。
「最近、英雄志向で冒険者ギルドに登録してダンジョンに潜って死ぬ子が多いのよ。
彼はそれを悲しんで、ああやって絡んでは、自分は強くないのだと思い知らさせているのよ」
あれ?超良い人なのでは?
「そう言えばまだ名前を聞いていなかったな、俺はラック。貴方は?」
ラックさんはヤバい人のお名前をお聞きしております。
私もそろそろ知りたいなぁと思っていました。
「よく聞いてくれたZE!俺様の名前はエビル・チャンドラ!!」
名前は何やら厳ついですねぇ。
「皆は俺の事をこう言う・・・『エビちゃん』と!!お前も呼んでいいぞ」
とても気さくな人のようです・・・。




