今日は明後日の一昨日
私の名前はピュア。
今は、道具屋で働いています。
「まぁ道具屋と言っても、完全に冒険者ギルドの下請けなんですけどね・・・」
そして、私はその道具屋の一従業員でしかないのです。私は独り言をこぼす。
私も以前は、冒険者を夢見ていました。
しかし、それは訳あって儚く散ったのです。
それでも私は前向きに生きる!
後悔をしても、神に与えられなかったモノを望んでも意味はないのだ。
そんな事をしている暇があったら、私は今ある力で出来る事をします。
だから私は、いつもの様に冒険者ギルドへ向かうのです。
それが私の日常。
しかし今日は・・・いつもと違う光景がそこにはあったのです。
普通ではない・・・光景。
ギルドの前で一人の男が・・・土下座で道ゆく人に何やら懇願していたのです。
「頼む!俺の保証人になってくれ!お礼は俺の出来る限りで何でもする!」
普通では・・・ないですね。
私、ピュアは思いました。
『関わりたくないなぁ・・・。』
そりゃそうです。保証人になんて誰が好き好んでなるのか?
彼が言っているのは恐らく、ギルド登録時の保証人だと思われます。
冒険者は基本的に自己責任。だから通常は保証人など必要ないのです。
それでも保証人が必要な人は・・・よっぽどの訳ありなのですよ・・・。
その保証人を、道ゆく人に頼む男。
どう考えても異常者です。関わってはいけないのです。
しかし、私はギルドに行かなくてはいけないのです・・・。
遠くからバレない様に、見ていた私でしたが・・・目があってしまいました。
一生の不覚です・・・。
この男は、私の予想の斜め上どころか、明後日の一昨日くらいぶっ飛んでいたのです。
あ、それ今日ですね。
でも、それはきっと・・・運命的な出会いだったのですよ。