屋上ってこの時期結構寒いよね!
新キャラ登場!
そしてお待ちかねのヒロインもやっとちゃんと出るよ!
北村は…気にするな。
やぁ皆さんこんにちは。井上一希です。
突然ですが転入生が来ました。シノこと東雲秋穂です。
彼女の事で困った事があります。
彼女は小学5年生の終わりまで俺の家の近所に住んでいて、良く遊んでいました。
世間で言う幼なじみってやつです。
親の転勤で小学5年生の終わりに引越してしまってそのまま約4年、初めのうちは寂しかったです。そりゃ毎晩布団を涙で濡らしましたよ。でも時間が経つにつれて忘れていきました。
そして今日、感動の再会を迎えたわけなんですよ。
どうやら最近こっちに帰って来たらしいです。
まぁぶっちゃけそんな事はどうでもいいんです。問題なのは…
「シノ…いい加減俺の後に付いて来るのやめてくれないか?」
「別に一希に付いて行ってるわけじゃないよ。」
「じゃあなんで男子トイレまで付いて来るんだ!」
「えっと…中はどんな感じなのかなって思って…」
「嘘だろ。」
「うん。嘘。」
俺の後を付いて来る事という事だ!
何処に行くにしても付いて来る!
これじゃあトイレに行くどころか他の奴らともまともに会話ができないじゃないか!
「飯食おうぜ一希。」
「ちょっと待ってくれ。すぐこいつを離s「東雲さんも一緒に食べない?」って何言ってんだよヒロ!」
「良いの?」
「ちょっと人のはn「東雲さんが良ければ。」を聞け!って俺のセリフにモロ被ってんだけど!」
「ありがとう!ご一緒させてもらうね。」
「いや俺ら男子ばっかりだから華が無くてね。こちらこそありがとう。」
「完全に俺の話聞く気無いだろ!少しぐらい聞けよ!」
どうやら俺の存在は校長の髪より薄いらしい…泣いていいかな?
「いっ井上君!」
「ん?あぁ芹沢か。どうした?」
「私達もお昼ご一緒しても良いかなっ?」
「おぅ。俺的には全然問題無いよ。お前らも問題無いよな。」
「俺は別に良いぞ。」
「僕も良いと思う。女の子達と仲良くなれるしね。」
「俺は女の子達と一緒にいれるだけで幸せだ。」
「てな訳で一緒に食べようぜ。」
「ありがとう!」
ヨッシャァァァア!!芹沢と一緒にご飯!他の奴らもいるけどそんなのどうでもいい!
「私は別に…」
「そんな言わずにさ。皆も良いって言ってくれたんだし。今更拒否権は無いよキョウちゃん。」
「…仕方ないわね。わかったわよ。」
「さすがキョウちゃん!物分かりが良いねっ!」
おっと、紹介を忘れていた。芹沢と一緒にいる眼鏡をかけた知的な女の子は小鳥遊杏。小鳥が遊ぶと書いて「たかなし」と読むとても珍しい苗字だ。確か芹沢とは中学の時からの友達のはず…え?なんでそんなことを知ってるかって?そりゃ好きな子の周りの事は少なからず知りたいしさ。それに実は俺の相談にのってもらったりしてるんだ。基本的に約束は守ってくれるし、面倒見も良いから結構信頼できるんだ。
「んじゃどうする?この人数だと教室は狭いし、食堂は席が無い。」
「屋上ってのは?」
ナイスアイディアだリョウ…って屋上は鍵掛かってんじゃん。
「確か屋上は鍵が掛かってるはずだけど。」
「じゃあ僕が鍵を借りて来るから皆は先に屋上の前まで行ってて。」
「え?屋上の鍵って借りれるの?」
「普通は無理だよ。でもまぁ何とかなるからさ。僕を信じて待っててよ。」
「「「「「「わかった(わ)。」」」」」」
「皆でハモんないでよ…怖いなぁ。」
言われた通り屋上の前で待っていると10分ほどでハルが鍵を持って来た。
「どうやって借りたんだ?」
「確かに。」
「気になる。」
上から順にリョウ、ヒロ、シノがハルに聞いた。
「いやぁ…校長先生にカツラの事と、どうすれば髪が生えるかを教えてあげただけだよ。」
「「「「「「…」」」」」」
「ついでに父さんの会社が販売してる育毛剤とブラシをプレゼントしてあげたら、スペアキーをくれたよ。」
「高嶺君…さすがに校長先生を買収するのはどうかと思うわよ。」
「今度からは気を付けるよ。」
さすがハル…親父さんの手伝ってるだけはあるな。交渉(?)するのが上手い。
「おーっ!」
「良い眺め。」
「屋上にして正解だったねっ!」
「そうだな。」
それにしても人がいねぇな…って当たり前か。逆にいる方が怖い。
「じゃあシート敷いたから食べよっか。」
「そうしましょう。」
「腹減ったぁ~」
「そんじゃまぁアレだアレ。せーの。」
「「「「「「「いただきます!」」」」」」」
うん。やっぱり飯は大勢で食べる方が良いな。女の子達が一緒ってのがなお良い。いつもより断然華やかだ。
「カズその肉ちょうだい!」
「じゃあ代わりにお前の弁当全部寄越せ。」
「いや、さすがにそれはないでしょ。」
「冗談だ。後でジュース奢ってくれんだったら良いぞ。」
「わかった。じゃあ貰うぜ。」
「おぅ。」
「うめぇーっ!」
「うるせぇな叫ぶなよ。」
「さすがカズだな。この肉良い感じに火が通ってるし味付けもちょうど良い。」
「本当?じゃあ僕も。」
「じゃあ俺も。」
「待てお前ら。俺の食べる分が無くなるだろ。それ以上取るな。」
「そのお弁当井上が作ったの?」
「そうだが…どうした?」
「いや…私も貰って良いかな?」
「別に良いけど。」
「わっ私も貰って良いかな?私の野菜炒めあげるから。」
「私も食べたい。」
「おぅ。遠慮しないでくれ。」
「それじゃあ…」
「「「いただきます。」」」
もぐもぐ…ごくん
「「「美味しい!」」」
「喜んでもらえて良かった。」
「井上君がこんなに料理が上手いなんて…」
「ちょっと予想外ね。」
「ビックリした。」
「俺ん家親が外国で仕事してるからさ。自分でご飯作るんだ。妹は料理出来ないしさ。」
「へぇ。」
「井上君凄いねっ!」
ヨシッ!ちょっと好感度アップ!自炊出来て良かったぁ~
「そうだ!今度私に料理教えてよっ!」
「俺が芹沢に?俺なんかで良いなら教えるけど…」
「ありがとう!じゃあいつにする?」
「俺基本ヒマだからいつでも良いぜ。」
「じゃあ早速今週の土曜日からで良いかなっ?」
「おぅ。じゃあ場所は俺ん家で良いか?」
「井上君のお家?」
「いや…芹沢の家でも良いんだけど…」
「ううん。井上君のお家で良いよっ!行ってみたいし。」
「じゃあ土曜日に俺ん家ね。」
キターッ!二人で一緒に料理!初めての共同作業!共同作業…なんて良い響きなんだ!
「なら俺らも遊びに行こうぜ。」
「は?」
「それ良いね。小鳥遊さんと東雲さんも一緒にどう?」
「いや…」
「私は良いわよ。」
「だから…」
「私もヒマ。」
「ちょっ…」
「じゃあ皆でカズの行こう!」
「いや、ちょっと待…」
「「「「「おーっ!」」」」」
「いや、だからちょっと待てよ!人の話聞けよ!」
「なんか久しぶりだな。」
「最近行ってなかったしね。」
「どんな感じなのかしら。」
「楽しみ。」
「人の話を聞けええぇぇぇえっ!!」
作者「いやぁ…3ページ分書くのは初めてでキツかったよ。」
一希「今までサボってて溜まった分なんだから我慢しろよ。」
作者「何も言い返せない…」
一希「まぁこれからはサボんねぇようにしろよ。」
作者「へーい。」