二章 人物紹介
二章終了までのネタバレを含みます。ご注意ください。
リリュール・セレネ・シェンティッツェ 年齢:三十八 人種:龍人族(青龍族)
透き通るような空色の髪を持つ青龍族の巫女。人族換算ではまだ十六、七程の少女。
生まれてすぐ両親を失うが、青龍族の皆から慈しまれて育ったため、捻くれることなく真っ直ぐ柔和な性格に育った。そのためか人の悪意に鈍く、腹の探り合いや荒事は非常に苦手。
水魔法に精通し、上級魔法も短縮詠唱で使いこなす凄腕。世界で唯一、特殊魔法の一つ、”泡影の水鏡”を使うことのできる人物でもある。
シェルト 年齢:二十九 人種:人族
パン屋クルティーヌの店主。
魔族によるセントベル侵略によって夫を失ったが、亡き夫との思い出と残してくれた娘を守るため、一人で絶望から立ち上がった芯の強い女性。
ユーリ 年齢:八 人種:人族
濃い茶色をした、癖っ毛の少女。シェルトの娘。
セントベル侵略の際まだ三歳だったため父の顔をよく覚えていない。そのためか父の温もりに飢えており、父親の歳に近いエイクには若干甘えた様子を見せていた。
引っ込み思案な性格だが、一人で抱え込もうとする母親を支えようと気丈に振舞う。
カリン 年齢:十四 人種:人族
藍色の髪と瞳を持つセントベルの少女。衛兵であった父に剣を習っていたため、キラーマンティス程度なら余裕をもって倒せる程度の腕がある。
妹を助けるため盗賊の片棒を担ぐ羽目になったが、エイク達に捕えられたことを切っ掛けに、彼らに助けを求めた。
過去のトラウマから狭く暗いところが苦手。
イーリャ・コラール 年齢:二十一 人種:人族
コラール男爵家の次女。魔族との戦争勃発により、アリステリア魔術学院を十六で中途卒業。その後実家の家業を適当に手伝っていたが、あまりにも怠慢な彼女を見かねた両親に尻を蹴り飛ばされ、亡き祖父の商店を継ぐことになった。
自分の気の向くまま経営でき、余計な口を挟む者がいない現在の環境を気に入っている様子で、それなりに店主としてやっていこうという気概はある。
薬師としての腕は確かだが、相当のズボラで家事力はゼロ。店の奥は相当荒れているらしい。
ダンメル 年齢:四十八 人種:人族
鍛冶一筋三十二年の男性。自分の信念を曲げない頑固な性格で、鋳造が主流の中、鍛造に可能性を見出し、同業者から変人と呼ばれてもその腕を磨き続けてきた。
魔族の侵略によって息子を失い、失意の中漫然と店を続けていたが、かつての恩人達が店を訪れたことを切っ掛けに再起を決意する。
実は一部の冒険者の間では鍛冶師として名が知れた人物。
マリウス 年齢:二十六 人種:人族
風の勇者だった男。王国軍がセントベルを奪還した後、撤退し各地に散った魔族達の一部に村を襲われ、身重の妻や妹、両親を含む村人全員を皆殺しにされてしまったことで正気を失った。
すでに亡き妻や家族達のためセントベルの占領を企むが、エイクらに敗れ捕縛。処刑された。
発狂前は控え目ながら家族を思う、穏やかな青年だった。
デスティン 年齢:三十二 人種:人族
元ランクC冒険者。現セントベル衛兵隊長。故郷が魔族に侵略されたと聞き、冒険者を止め王国軍に加わる。奪還後はセントベル衛兵隊に所属。亡き父と友に故郷を守ることを誓い、隊を率いる。
盗賊達にセントベルを食い物にされている現状を打開せんとするも、衛兵隊に入り込んでいる盗賊達に誤情報を掴まされことごとく失敗。頭を悩ませていたところ突如現れたエイク達に窮地を救われることになる。
まったく焦点が当てられなかった人物。そのうち出番があるかも?
たぶんない。