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元山賊師団長の、出奔道中旅日記  作者: 新堂しいろ
第四_五章 見えなかった心
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四章 人物紹介

四章終了までのネタバレを含みます。ご注意ください。

ルフィナ・ライナルディ 年齢:十四 人種:人族

 ルーデイルの町を治めるライナルディ男爵の長女。美しい少女で、まだ成人前だが、見目の良さも手伝いかなり大人びた外見をしている。

 昔から男に絡まれる事が多く苦手意識を持っていたが、暴漢に襲われた事が決定的となり、それ以来極度の男性不信となっていた。その時支えてくれたサリタとマリアネラの事は、何より大切だと思っている。

 なお今回の騒動で様々な男性と関わった事で、男性不信がやや改善した様子。人間的な成長を見せた。



サリタ 年齢:十九 人種:人族

 ルーデイル代官に仕える、メイド兼ルフィナの護衛を務める女性。

 ルフィナが暴漢に襲われる事件を目の当たりにして、彼女を守る事を決意。剣はそれから習い始めるという、考えるよりまず行動という思いきりの良い性格。

 元々感情表現が豊かな女性で、今はルフィナを不安にさせないよう努めて明るく振舞っている。赤銅色の髪をショートヘアにしているが、剣を習い始める以前は腰まであるロングヘアだった。



マリアネラ 年齢:二十一 人種:人族

 ルーデイル代官に仕える、メイド兼ルフィナの護衛を務める女性。

 おっとりとした性格で、少し舌ったらずな口調でのんびり話す。実は猫舌。

 包容力のある女性で、ルフィナの男性不信改善に非常に貢献している。そのためルフィナからも姉や母のように思われていた。

 神聖魔法の素養があり、支援魔法で二人を支える。修道士用の服を着ているせいで、神官様と呼ばれる事が最近の悩み。



バラージィ・リンゲール 年齢:七十七 人種:人族

 四十年ほど前、サーディルナ聖王国で聖王に仕えていた呪術師。呪術意外にあまり興味を示さない、常に厳めしい顔をした研究者気質の老爺。

 呪いで両親が理不尽に殺された事を切っ掛けに、呪術の道へ足を踏み入れた。

 当時傲慢に振舞っていた事で、聖王国の高官などと折り合いが合わず、結果弟子におかしな名前になる呪いをかけられる事態を招いてしまった。現在は弟子とは和解し、共に呪術の研究を続けている。

 呪いがかかっていた時の名前は、アヤーシィ・ニンゲーン。



ヴァシリー・プリンチピーニ 年齢:五十六 人種:人族

 四十年ほど前、バラージィに師事していた呪術師。小太りで上背が低く、人畜無害そうな顔をしている中年男性。なおバラージィにおかしな名前になる呪いをかけた張本人。

 呪いをかけたのはひとえに、バラージィに傲慢な振る舞いを正して欲しいという気持ちからだったが、当時その思いが届くことは無かった。

 その後聖王国を追われる事となり、王国へ逃れる。そこで呪術を用いた治療法を見つけ、偶然出会ったバラージィと現在、共に研究に勤しんでいる。妻子あり。

 呪いがかかっていた時の名前は、オシリー・プリンチョボーイ。

 

 

フレドリカ・オーバリー 年齢:七十一 人種:人族

 グレッシェルの町にあるスラムで、”薬売りの天使”と呼ばれていた老婆。薬師の知識があり、作った薬をほんの僅かな報酬でスラムに住む人々に販売をしていた。

 ”公爵殺しのオーバリー”と呼ばれていた一族の人間で、人目を避け流浪の生活をしていたが、当時のグレッシェル子爵に受け入れられた事で、それに大恩を感じていた。

 そんな子爵夫妻に恩を返せなかった事を悔やみ、当時庭園のあったスラムを守り続けている。グレッシェルのスラムに住む人々が比較的温厚なのは、そんな彼女の努力の賜物であった。



フリッツ・グレッシェル 年齢:二十五 人種:人族

 グレッシェルの町を治める代官の息子。生まれてよりずっと父親である代官に暴行を受け続けていた事で、父親に対して深い恐怖心を抱いていた。

 しかしルフィナの決意や皆の気持ちに後押しをされ、父親を討つ事を決意。見事に父との決別を果たした。

 現在は町の再興のため、当主代理として忙しい日々を過ごしている。

 裏切らない筋肉に信を置く男、その一。



バルテル 年齢:二十九 人種:人族

 グレッシェルの町にのさばる傭兵団、”グレッシェルの牙”の団員。筋肉で隆起した肉体を持つ筋肉大正義の男。

 傭兵団の団員であるが、団長アウレーンの覚悟に共感し、彼の手足となって動いていた。戦う事は得意だが、頭を使う事は少々苦手。

 傭兵団の解体後、グレッシェル子爵家の使用人として働く。

 裏切らない筋肉に信を置く男、その二。



ヘルマン 年齢:三十一 人種:人族

 グレッシェルの町にのさばる傭兵団、”グレッシェルの牙”の団員。スラリとした長身を持つ細身の男。

 傭兵団の団員であるが、団長アウレーンの覚悟に共感し、彼の手足となって動いていた。見た目に反してかなりの肉体美を誇る。バルテルとは違い頭は回る。

 傭兵団の解体後、グレッシェル子爵家の使用人として働く。

 裏切らない筋肉に信を置く男、その三。



ベルンハルト 年齢:享年三十二 人種:人族

 グレッシェルの町にのさばる傭兵団、”グレッシェルの牙”の歯抜け男。



アウレーン・オーバリー 年齢:享年四十四 人種:人族

 グレッシェルの町にのさばる傭兵団、”グレッシェルの牙”を率いる団長。落ち着いた雰囲気を持つ壮年男性で、剣の腕はかなりのものがある。

 子供の頃、村が魔物に襲われ孤児となるが、そんな彼を受け入れようとしたゲオルクや子爵家に大恩を感じており、そんな過去からゲオルクを支えようと、彼にずっと仕えていた。

 最後の時、ゲオルクへ思いを口にし、彼が涙を流した事に安堵。微笑みながら息を引き取る。



フェリシア・オーバリー 年齢:二十二 人種:人族

 ヴァイスマン騎士団に所属する騎士。祖父マルクスの無念を晴らすため、自らグレッシェル配属を希望。しかしゲオルクの悪政を正す事ができず、ずっと悔しさを胸に秘めていた。

 若かりし頃のフレドリカによく似ており、そのため祖父――フレドリカの兄にあたる――に非常に可愛がられ、フェリシアもまた彼に懐いていた。彼女の正義にこだわる姿勢は祖父譲りである。



ゲオルク・グレッシェル 年齢:四十七 人種:人族

 グレッシェルの町を治める代官。少年時代は天使のように優しいと言われていたが、家族に裏切られたと思い込み、誰の身も顧みない悪魔のような人間に変わってしまった。

 虚ろな表情で酒を飲んでばかりいるが、自分の意図に反した行為に対しては苛烈に反応し、妻や息子のフリッツにも執拗な虐待行為を行っていたが、しかしそれは愛情を感じたいという裏返しであった。

 自分をずっと案じてくれていたアウレーンを自らの手で殺してしまった事で、精神的ショックから廃人のように変わってしまった。



カカー 年齢:二十六 人種:鳥人族

 鷲のような焦げ茶色の翼と下半身、そして鋼のような引き締まった体を持つ、鳥人族戦士団の副長を務める男性。

 槍の腕は鳥人族随一で、エイクの槍の師でもある。しきたりによって戦士長になれなかった事から鳥人族の風習を嫌っており、普段は共通語で話すが、怒ると鳥人訛りが出てしまう。

 鳥人族は人族より短命であり、人族換算では四十歳程の、戦闘経験豊富な歴戦の猛者。



ウルルガ 年齢:十五 人種:鳥人族

 鳥人族の戦士長、ククウルの従弟。彼女同様純白の大きな翼を持つ。

 五年前、鳥人族の習わしにより行われた成人の儀にて負傷し、当時大陸を巡っていた王子軍に保護されることとなった。それ以降王子軍に同行し、結果人族と鳥人族との縁を結ぶ事となった。

 ククウルの血縁ではあるが、常識的な知性のある、少々血気盛んな青年。



ドロテア・ラヌス・ジェドライゼ 年齢:三八六 人種:森人族 (ダークエルフ)

 しっとりとした褐色の肌に、腰まである長いシルバーブロンドを持つ、ダークエルフを統べる現女王。人族換算で八十後半のはずが、未だ年齢を微塵も感じさせない、美しく、かつ厳格な雰囲気をまとう凛々しい女性。

 三百年前の聖魔大戦にも参加した、森人族の中でも数少ない人物であるが、当時の事については自分の口から語ることは無い。



ヴェティペール・フォヴァニ・クルエストレン 年齢:一〇二 人種:森人族 (ライトエルフ)

 透き通るような白い肌と、後頭部で丁寧に編み込まれたプラチナブロンドが特徴の、ライトエルフの現女王。人族換算でまだ二十代後半の、年若い女王である。

 普段は務めて冷静に振舞うが、性根は中々に好奇心旺盛であり、稀に見え隠れする事も。

 ライトエルフとダークエルフ、二種族の間に紡いだ絆が失われぬよう、新料理に頭を悩ませる日々が続いている。



イザーク・ヤン・ヴァイスマン 年齢:二十 人種:人族

 ヴァイスマン領を治める伯爵家の三男坊。優秀な兄二人にコンプレックスを抱き、犯罪行為を行っていたが、エイクに絡み逆に叩きのめされた事を切っ掛けに、第三師団で鍛え直される事に。

 甘えた自分の心を知り、改心。現在は戦災孤児達のため孤児院を開き、毎日奮闘している。



アラン・レンノ 年齢:二十三 人種:人族

 レンノ男爵家の次男。少々癖毛の灰色の髪を緩やかに垂らした柔和な男。

 以前より王国の歴史に興味を持ち、中でも異種族に関して大きな興味を持っていた。しかし異種族に関して調べて回る姿は周囲の人間からは奇妙に映り、周囲から変人扱いされ居場所が無かった。

 第三師団に森人族がいると聞き、目を瞠る行動力を発揮。家出同然に実家を飛び出し、いち早く入団。それ以降は知的好奇心に任せて第三師団で行動していたが、イザークらと友誼を深めたことを切っ掛けに、孤児を救う道へと進んだ。



ケヴィン・アンドレー 年齢:二十二 人種:人族

 アンドレー子爵家の三男。焦げ茶の髪を短くした、神経質そうな長身の男。

 貴族の家に生まれたが、三男と言う事、そして特別優秀で無かった事で、ぞんざいな扱いを受けていた。反骨心を抱き努力をし続けていたが、それが実ることは無く、追放同然に家から出され従軍。結果、片腕を失う事になった。

 ただその後第三師団に異動し、そこで無駄な知識など無いと言う事を強く実感。友誼を深めたイザークに協力し、孤児達を救うため教鞭を振るう事を決めた。

 

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