表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/20

5話 冒険者になりました!

 なんやかんやあって1週間が経ちました。

 レベルは2のままで錬金術師Lv1から上がっていないので、スキルレベルは打ち止めに。

 精密錬金Lv10、超高速錬金Lv10、火薬精密作成Lv10、合成錬金作成Lv10、になりました。

 格闘術Lv9、技術Lv9、威嚇Lv5、になりました。

 どうして進化してないかと言うと、箱庭で僕の記憶で再現した漫画の影響を受けて「瞑想すれば強くなる!」と、瞑想しているのだ。

 あっちでは5年間瞑想しているので相当凄いと思う。

 その甲斐あって、瞑想Lv8だからね。

 そして、勇者パーティは聖剣探しの旅に、冒険者パーティはここの近くのダンジョンをメインに活動していくらしい。

 騎士パーティの皆さんは訓練とレベル上げ、見張り等、国の為に働くらしい。

 僕も後、3週間で給料日なのだ。

 そして、今は6月なのだが素材供給が追いつかず、給料日から長期休みに入ることになった。

 その長期休みでレベル上げ等をしたいと思っている。

 魔石等も手に入れられて魔鉱石を作ろうとしたが、全部失敗した。

 さらに、失敗すると圧縮鉄が無くなることも分かった。

 お陰で、また圧縮鉄を作る羽目に。

 早急にレベル上げはしておきたいと思っている。

 スキルのレベル上げが打ち止めになっているし、格闘担当も瞑想しても強くなれないのに瞑想しているし、本当にレベル上げしないといけない。

 それに僕もダンジョンには行ってみたい。

 そのためには冒険者登録しないとだけどね。


 それから月日が経ちました。


 給料日。

 給料ーー150万ゴルドーー日本円1500万。


 わぁお。


「凄い量ね。この世界の世帯年収より高いんじゃない」

「か、かもね」


 そんなこんなで長期休みに突入しました。

 冒険者ギルドに行き、冒険者登録する。変な奴に絡まれた。


「それでは登録用の100ゴルドお願いします」


 そして、僕は100ゴルドの価値がある銀貨を1枚差し出した。

 ちなみに、銅貨、銀貨、金貨が一般的な硬貨だ。

 更に上もあるみたいだが、今は関係ないだろう。

 銅貨ー1ゴルド、銀貨ー100ゴルド、金貨ー10000ゴルド。


「おいおいっ、こんなヒヨっ子を冒険者に入れるのかよっ!」


 スキンヘッドーーハゲーーの筋骨隆々のおじさん?が絡んできた。


「いえ、きちんと入会料を支払って貰っていますので問題はありません」


 窓口のお姉さんの対応ぱぁね。


「おい、ガキ。向こうの模擬戦場で試験してやるよ。来い!」


 周りが目線を合わせようとしないところからよくある事のようだ。

 従って、ギルドの裏にある模擬戦場に来ていた。

 相手は真剣で僕は拳。


「はん!格闘家かぁ?ヒョロがり君にできるかな〜?」

「はよ来な」

「そうかよ、そっりゃあ」


 速いが、今の僕に見えない程のスピードではなかった。

 上から地面に垂直に振り下ろされる鉄剣を、体の位置を右に変えて躱す。

 そのまま気術で足に気を巡らせ、相手の足に引っ掛ける。


「うぉわ」


 顔面から転げ落ちた相手に馬乗りになり、マウントポジションを獲得。

 そのまま気を拳に纏わせ、顔面を殴りまくる。

 右、左と連撃を繰り返す。

 その後、職員に止められた。

 顔がパンパンに腫れたおじさんの顔を見ていると笑えた。周りの人も笑った。職員も笑った。



 その後、あのおじさんはDランク冒険者らしく、それを余裕であしらった僕を評価して、本来はFランクからスタートの所を、Eランクからにして貰った。

 それから冒険者ギルドの掲示板に向かい、Eランク依頼を受けることにした。

 パーティなんて組まないよ?


 探すこと10分。

 これに決めた。


 ゴブリン退治 F級

 森にゴブリンの小規模な集落があるとの報告。

 そのゴブリン達の調査、討伐の依頼。

 成功報酬銀貨2枚ーー200ゴルド。


 後はその依頼書の紙の裏に地図が載っていた。

 小規模といえ集落なので銀貨2枚らしい。

 依頼書を掲示板から剥がし、受付に持っていく。


「それでは受理します。依頼が失敗に終わりますとランクアップや信用度に関わります。それでもやりますか?」

「お願いします」


 ライセンスには依頼達成度があるのだ。

 これは冒険者の実力や信頼度に関わる。


 地図を頼りにしながら、何時ものあの森に来ていた。

 実はこの森、かなり広くて抜けると、龍の山脈、と言う山岳地帯がある。

 そこには各種の龍達がおり、危険極まりない所だと。

 それから地図を見ながら進んでいくと、丁度ご飯中の6体のゴブリンに出会う。

 剣を持っているゴブリンが3体と杖を持つゴルドが一体、棍棒ゴブリンが2体だ。

 草の後ろに隠れていた僕はそのままゴブリン達に姿を現す。

 すぐに接近に気づいたのか、ゴブリンはすぐに臨戦態勢に入る。

 杖持ちゴブリンが火の玉を飛ばしてくる。

 いいなぁ〜魔法。あれってファイアーボールかな?

 それでも飛翔速度は大した物ではなく、簡単に躱すことができる。

 剣を持ったゴブリンが視界の右と左から迫って来るが気玉を右のゴブリンに放ち、バランスの崩したゴブリンは転けている。

 今の内に、左のゴブリンに肉薄する。

 少しゴブリンが横に飛びのき、空中で体を翻して、途中で剣を振り払う。

 楽々剣を躱すと、空中に身を出しているゴブリンに向かって下から上へと蹴りを噛ます。

 かなり痛がっているが、生きているので気を拳に纏わせて殴り掛かろうとしたら、まともや火の玉を飛ばしてくるゴブリン。

 そこに、後ろからもう一体の剣を持ったゴブリンが迫り、転けていたゴブリンも起きがり攻撃しようとしている。

 棍棒の2体は傍観者を気取っている。

 その間も魔法による攻撃が来る。


「ぐぎゃああ!」

「がががぁぁぁぁあ」

「ふげァァァ」

「ああああ」


 思い思いの雄叫びを上げながら迫って来るゴブリン4体。

 チッ!

 腰をかなり低くして、体を捻り、目の前のゴブリンに向かって下から上へと、ゴブリンの腹に向かってストレートパンチを噛ます。

 勿論、気を練っている。

 腹がかなりへこんでいるが、生きているようだ。

 それでも、ゴブリンを払うことができ、逃げ道が生まれたので、そこを通って危機を回避する。


「あまり、調子に乗るな⋯⋯よッ!」


 適当に土をわしずかみにして、錬金術を使い、固める。

 先端を尖らせる。

 そのまま迫ってきた件持ちゴブリンの目に投げる。

 見事に目に命中した土の塊で目が潰れたらしく、潰れた右目を抑えながら持端を這いつくばっている。

 反対の左目は僕に向いている。

 仲間がやられたのがムカついたのか、他のゴブリンが雄叫びを揚げ、迫ってくる。

 それでも棍棒ゴブリンは傍観者だ。⋯⋯ありがたい。

 視界の右斜め上から剣を振り下ろすゴブリン。

 目を抑えているゴブリン。

 背後に周りながら隙を伺っているゴブリン。

 魔法を放つ準備をしているゴブリン。

 傍観者のゴブリン2体。

 迫ってくるゴブリンに左斜め下から右斜め上に向けて、さらには顔に向けて、回し蹴りを入れる。

 顔がぐにゃりと曲がったが、その目はまだ僕に向いている。

 空中を横たわりながら近くの木に飛んで行ったゴブリン。


 《経験値を獲得しました》


 倒せたようだ。

 魔法を使って目を回復したらしいゴブリン。

 まさかの回復魔法だったのか!

 手間に石があったので広い、錬金術を使って形を変えていく。

 剣を持っているゴブリンが残り2体だ。

 それが同時に迫ってくる。

 石に気を纏わせて、放つ!

 気を纏っていて、投擲のスピードがかなり速く、ゴブリンの一体の頭を貫通した。


 《経験値を獲得しました》

 《Lv2からLv3に上がりました》


 ふぅぅ

 あと、4体!

 なッ!


「ぐぅぎゃぁぁぁぁ」


 棍棒のゴブリンの一体が高い高い雄叫びを上げる。

 そして、片方の棍棒ゴブリンを喰らった。

 そう、喰らった。

 共食いだ。


「ぐぇ、ぐぇぇ。ぐぇぇ。ぐぎゃぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ」


 そのまま、剣使いのゴブリンを喰らい、魔法使いのゴブリンを喰らう。

 ゴブリンが光を放ち、体の形を変えていく。

 筋肉が膨れ揚がり、身長が上がる。

 それはゴブリンではなくホブゴブリンと言う名がふさわしい姿だった。

 さらに、その纏うオーラは別物だった。

 こりゃあ勝てんな。はは、こんなところで終わりかよ。


『まだ、不完全だけど、やってやる』


 え、⋯⋯やるしかないか。格闘担当不完全らしいけど頼んだ⋯⋯ぜ。


 《瞑想Lv8が瞑想Lv10に上がりました》

 《瞑想Lv10により悟りLv1を獲得しました》

 《気配感知Lv1を獲得しました》

 《心眼Lv1を獲得しました》


 え、本当に瞑想しているだけで強くなれるのか。


 ◆◇

 瞑想Lv10

 心の整理整頓ができる。

 瞑想を極めれば新たなる力を得る。

 ◇◆


 ◆◇

 悟りLv1

 如何なる時でも冷静になれる。

 冷静度はLvに依存する。

 ◇◆


 ◆◇

 気配感知Lv1

 相手の気配を察知しやすくなる。

 ◇◆


 ◆◇

 心眼Lv1

 目に見えない者が見えるようになる。

 心眼を極めれば新たな力を得る。

 ◇◆


 極めるのとレベル10は関係ないのかな?


「さて、俺様のターンだ!見た感じはゴブリンの進化系かな。まぁ、相手に不足なし!」


 おりゃァァァ、とホブゴブリンに向かって迫る。

 ホブゴブリンは右拳を僕に向けて放つ。


「はぁぁぁぁぁぁああああ」


 僕ーー格闘担当ーーは右拳に気を纏わせて、ホブゴブリンの右拳に打ち合う。

 勿論、僕よりも気の扱いや格闘が上手い格闘担当だ。

 ホブゴブリンと肉弾戦で互角に渡りあう。

 ホブゴブリンは跳躍して、足によるプレスを仕掛けてくる。


「シャラクセェェェ」


 背中から触手鞭のように気を放出し、先端を拳の形に変えていく。

 そのまま連撃を叩き込む。


 凄い!僕だけど僕じゃない格闘担当。その戦闘は凄かった。


 ホブゴブリンは両腕で防御に徹するしか無かった。

 しかし、格闘担当は背中の触手で攻撃しているので、ホブゴブリンに近ずくことができる。

 触手で気を使っているので拳に気を纏わせることが出来ない。

 それでも十分なようだ。

 格闘担当が目を閉じた。

 なので映像が見えなくなった。


 しかし、分かる。

 何処にホブゴブリンがいるのか、ホブゴブリンの感情、ホブゴブリンの⋯⋯弱点。

 それが分かる!

 これが心眼の能力なのか、悟りの能力かは分からない。


 ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ


 それでもホブゴブリンは守る一方なようだ。


「そろそろ決着つけようぜェ!」

「ぐぁぁぁぁ」


 気の触手をひとつに纏め、拳に纏わせ、巨腕のように気が腕から拳まで纏っている。

 その巨腕を、跳躍して、空を蹴って、ホブゴブリンにぶちかます。

 ホブゴブリンも負けじと、拳で殴りかかる。

 ホブゴブリンの拳と、気の拳がぶつかり合い、火花を散らす。

 辺りに衝撃波が辺りに撒き散らし、残っていた剣を使うゴブリンの2体の死体が飛んでいく。

 あれだと回収も難しいな。


 ブチブチ


 ホブゴブリンの緑色の皮がどんどん剥がれていく。

 筋肉が引きちぎれ血を出し、骨が折れる音が聞こえる。

 ホブゴブリンの手首が曲がってはいけない方向に曲がっていく。

 そして、手首が完全に折れ、吹きとぶ。

 その勢いのまま、ホブゴブリンを殴り飛ばす。

 そのホブゴブリンの目は虚ろで動いていない。

 口からは吐血している。

 中の骨は全てボキボキに折れているだろう。


 《経験値を獲得しました》

 《Lv3からLv4に上がりました》

 《Lv4からLv5に上がりました》


 そして、意識が戻った。


「これ、どうやって持ち帰ろうかな?」


 そして、ステータスを開き、操作して箱庭のレベルを上げる。



 筈だったが、あとSP1足りなかった。

 とりあえず、5レベルになったことでじJP1が手に入った。

 それを使って錬金術師のレベルを上げる。

 特に何も起こらなかった。



 な、何とか出来た。

 気を背中から触手のように出して、固めて、2本の巨腕にしたのだ。

 その巨大な手でホブゴブリンを掴み運んでいく。

 でも、このままだと目立つから途中まで運んで、冒険者ギルドの職員の人に話しかける。

 そして職員達が集まってホブゴブリンを運んだいく。

 んで、ホブゴブリンのせいで小規模な集落は崩壊したことを話した。

 失敗扱いにならないよね?


「失敗扱いにはならないです。むしろ、ホブゴブリンはD級なのでいい功績です。功績としてマモルさんをDランクに上げます」

「ランクって、そんなに簡単に上がるんですか?」

「いえ、元々は今のランクの依頼をそこそこやってからギルドに認められ、昇格試験を受けます。昇格試験は大抵次のランクの依頼を1発でクリアするものです。しかも、今回は1番難しい討伐。依頼でも昇格試験でもありませんが、功績としては十分です。ですのでDランクに上がります。それと、ホブゴブリンと依頼達成りょうかとして、銀貨95枚です」


 9500ゴルド、日本円で9万5千円か。

 ホブゴブリンが銀貨93ゴルドだから日本円で93,000円か。

 相当高いようだ。

 それから王城へ帰った。

 今回は早めに風呂に入った。

  晩御飯までに昼寝をする。





『ワンワン』

『よしよし、可愛ぞフラン』


 僕はペットの犬ーーフランの顎を撫でる。

 フランは顎が好きなのだ。


『ワフ〜ワ〜ン』

『よしよし』





 むにゃむにゃ。

 と、そろそろ晩御飯だな。

 食堂に行くと、いとも同りの食事があった。


「あ、真守一緒に食べよ」

「あ、ああ優里か。ん、分かった」


 にしても本当に食堂はがら空きだ。広いのに。

 いとも僕は早めに食べているが、今日は昼寝をしていたのだ。

 なので何時も皆が食べている時間なのだが、勇者パーティは旅に冒険者パーティはダンジョンに、騎士パーティは見張りだろう。

 その他の人達は分からん。


「お、優里に真守ではないか」

「あ、佐宗先生」

「こんばんわ佐宗先生。晩御飯ですか?」

「ああ、そのつもりだ」


 という訳で先生も一緒に食べた。


 部屋で寝る前に箱庭に入る。

 少し確認だ。


 あ、まだ格闘担当は瞑想している。


『ん?どうしたの本体?』

「ああ、錬金術担当。少し気になってな。どうして気配感知を獲得できたのかとか、瞑想が伸びにくかったのかかな」

『ああ、瞑想はレベルが上がる為には1年とかひたすら集中しないと無理だからね。レベル6にするのには8年かかったね。気配感知は格闘担当が瞑想と共に周りの気配を感じていたからだと思うよ』

「なるほどね。理解理解。それではサイナラ」

『サイナラ』


 今日の昼寝は懐かしい夢を見たな。

 フラン。元気にしてるかな。

 フランは超超突然変異の個体だ。

 毛並みが水色の柴犬だ。

 散歩していると周りが変な目で見てくる。

 今気づいたけど、両親の記憶が徐々に消えて⋯⋯⋯⋯そもそも両親との記憶あんまねえわ。

 両親は早くに他界して、僕にマンションや多額の遺産を残したっけ。

 お陰でなんの問題なく生活出来たのだ。

  母は事故に会って、父は心臓麻痺。

 心の支えがフランだったな。


 ポツポツ


 ああ、涙が目から流れてきた。

 召喚されてフランを置いて来てしまった。

 唯一の心が通じ合う友達、唯一の家族、唯一の心の支え。


「ああ、ああああああ、フラン。元気にしているよ、ね」


 フランは賢い犬だ。

 きっと自分から餌を食べているだろう。

 この世界に来て、夢を見て思い出したフラン。

 記憶が欠損していたのだろうか。

 この世界に来て、初めての恐怖と後悔、悲しみ。

 おかしい、どうして、どうして僕はこんなにも大切な家族の存在を忘れていたのだろうか?

 召喚による記憶の欠損。⋯⋯それとも僕自信がこの世界に来て、興奮で忘れていたのか。

 フラン。


 ◇◇◇◇


 はは、人生はイージーモード。

 俺はずっと思ってきた。

 さらに、異世界に召喚された時は驚いたが、勇者と言う勝ち組なjobだ。

 俺はこの世界でも主人公なのだ。


 そう疑わなかった。


 さっさと聖剣手に入れて、強くなって、魔王を殺してやる。

 それでも元の生活には戻りたくねえな。

 この世界で魔王を倒せば名誉も金もたんまり手に入る。

 領地を貰い、好き勝手生きてやる。

 確かに娯楽は少ないが、今は冒険があるのでいいが、魔王を倒したらどうしようか?

 女でも漁るか?

 いや、俺には優里さんが。

 そんなことを考えながら聖剣があるダンジョンに向かっている。

 そのダンジョンに挑む為に拠点にする都市に向かっている。

 時たま飛び出してくる雑魚は軽くあしらう。


「にしても雑魚ばかりだな」

「ね〜本当に暇だよ。全く」


 このパーティーにも美人はいるが、優里さん程ではない。

 聖剣を手に入れたら、1度戻り優里さんに想いを伝える。

 俺は勇者だ。

 絶対に俺の女になる筈だ。

 ついでに真守の奴をボコボコに痛めてやろうかな。

 その方が楽しそうだ。

 あの最底辺職の真守をボコすの楽しいだろう。


 《経験値を獲得しました》

 《Lv12から13に上がりました》


 勇者のjobはレベルが上がりやすいのだ。

 ふふ、俺は最強だ。

 魔王なんかでは俺には勝てないだろうな。

 くく、ははははははは。


「なぁ、あとどれくらい着くの?」

「あと2日程だな」

「ケッ、かなり遠いな」


 今では勇者が持つスキルのレベルは平均3だ。

 真守如きでは未だに錬金術Lv1だろうな。

 あ〜遠いよ。全く。


 ◇◇◇◇


『にしても本当に格闘担当が瞑想ばかりしているよ。あの暴れん坊がな。不思議だ』


 最近は錬金術の伸びが悪いので箱庭の設定に関することの研究をしている。

 バイオームを部分的に変えることが出来るのか、とか。


 《ーーーーー》


 ん?なにかノイズのようなものが聞こえたようなないような?

 ま、箱庭の中に、しかも疑似人格の僕達に世界の声が聞こえるわけがないか。


 ◆◇

 笠間 真守 Lv5

 HP24/24(6up)

 MP32/32(10up)

 攻撃力9(3up)

 防御力10(3up)

 速度20(12up)

 知性65(20up)

 job

 錬金術師Lv2

 skill

 ユニーク

 成長の箱庭Lv2

 アクティブ

 精密錬金Lv10 超高速錬金Lv10 火薬精密作成Lv10 合成錬金作成Lv10 格闘術Lv9 気術Lv9 威嚇Lv5 瞑想Lv10 悟りLv1 気配感知Lv1 心眼Lv1

 パッシブ

 異世界完全言語 スルーLv8

 JP0 SP3

 ◇◆

「面白い」「また見たい」と思いましたら是非とも評価・ブックマークよろしくお願いします。励みになります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ