もふもふパラダイス
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カリルが必死にリリアを宥め落ち着かせた後に、改めて皆で自己紹介をすることにした。
「リリア、これからお前と一緒に過ごす仲間だ。徐々にで良いから頑張って覚えろな」
そう言ってカイルは美形軍団の紹介をし始めた。
「まずは俺な。俺はカイル・アズライル、ここのパーティー〈モファ〉のリーダーで竜人族だ。竜人族は分かるか?」
ピィ
(はい、精霊達が教えてくれました。ドラゴンと人の血が混ざった種族ですよね?)
「そうだ。ここのパーティーは皆竜人族だからな。ドラゴンのリリアとは相性が良いと思う。なんでも聞いて良いからな。」
ピピッ‼
(はい、ありがとうございます‼)
「次は私ね、私はノイリアよ。リリアちゃんよろしくね。」
ノイリアはスラッとした長身、長い茶髪を緩く結んでいた。
ノイリアに見つめられ、ナチュラル且つしっかりメイクでパチッとウインクされるとドキドキしてしまう。
ピ!
(よろしくお願いします‼)
「リリア。こいつの本当の名前はノイアール・アッシュ、れっきとした男だ。騙されんなよ。」
「ちょっとカイル、何言ってるのよ‼心が女なら立派なレディーよ‼
リリアちゃん、私の事はノイリアと呼んでね‼
お願いよ」
ピピピッ‼ピァー
(男の方だったんですね‼あんまり綺麗だったので女の人だと思ってました…ノイリアさん、よろしくお願いします。)
「カイル今の聞いたっ??もうっ、なんて良い子なのっ…
やっぱり可愛い子は正義なのねー」
「ちょっ‼ノイリアの姉さん、俺らも話させて下さいっす‼
リリアちゃん、俺はタック、そしてこいつらがザイアとケントっす。
3人でつるんでた所をリーダーに拾われたっす。」
「よろしくねー」
「…。」
金髪ツンツン頭のタック、緑サラヘアショート頭のザイア、そして濃紺ショート頭で無口なケント、何とか頭の色と特徴的な話し方で覚えられそうだ。
ピッ‼
(タックさん、ザイアさん、ケントさん、よろしくお願いします‼)
「よし、これでパーティーメンバーは全部だ。よし、次は召喚獣な。」
そう言うとタック、ザイア、ケントの前にいきなり大きな狼が現れた。
グルルルル…
(遅いぞ。待ちくたびれたわ。)
グルァ‼
(我らも〈癒しの子〉と話させろ‼)
ガゥ
(主達は話が長いのよ)
「こいつらが俺ら3人の召喚獣っす。俺の前にいるのがラファ、ザイアのがミレ、ケントのがドーラ。皆スターフェンリルっすよ。胸の星形が特徴で土と風の魔法が得意っす。」
グルゥ…
(癒しの子、良く来たな。)
ガァ‼
(沢山遊ぼうぜ‼)
グルル
(可愛い子、これから宜しくね。)
ピィピィ
(皆さん、よろしくお願いします。)
「そして私の召喚獣がこの子よ、リリアちゃん」
ノイリアの傍らには立派な尻尾を持った狐がいた。
クーン
(ライラルよ。よろしくね、癒しの子。)
ピィ
(よろしくお願いします)
「ライラルは焔の魔法が得意なの。今は尻尾が6本だけれど強くなると最大9本まで増えるのよ。私はライラルと究極の美を求めて9尾を目指しているの。」
そう言って、ライラルの尻尾を優しくなぜた。
「最後に、ダイノスだな。こいつはお前と一緒のドラゴンで〈ダークドラゴン〉っていう種族だ。その名の通り闇魔法が得意で、俺の相棒だ。」
「よろしくお願いします。リリアさん。」
!!!
(ダイノスさんってドラゴンだったんですか‼??)
「あれ?赤い瞳をしてるからドラゴンに決まってるだろ。リリア知らなかったのか?」
ピィ
(はい…)
「そうか、まぁ追々色々な事を覚えような。ダイノスの存在はリリアにとって良い刺激になると思うから色々教えて貰え。」
ピ!
(はい‼)
皆の挨拶が済んだところで、リリアはチラチラとラファ達を見つめる。
(あのもふもふの身体に飛び込みたい…!ライラルさんの尻尾も触りたい‼)
ラファ達は視線に気付いているようで尻尾をわざと揺らしたり、前足をタシタシしてこっちを見ている。
(うーー‼もふもふ‼人化して抱き付きたい‼)
タシタシ…
ユラユラ
ファサファサ
うずうず…
(ほれほれ、来んのか?)
(触りたいんでしょう??)
ラファ達の瞳がそう語ってる。
リリアにはもう我慢ができなかった。
「もう無理ーー‼」
我慢出来ず、人化したリリアはラファ達に抱きついた。
「ふわぁーー‼もふもふふわふわー‼ラファさん素敵です‼
ライラルさんも尻尾艶々なのにサラサラ‼ミレさんとドーラさんも触らせて下さいっ」
もふもふフワフワ、サラサラすりすり………
リリアは存分にもふもふパラダイスを味わっていた。
そんなリリアを見て、周りも悶えていた。
「おいっ…!リリアって人化出来たんだな。っていうかこの光景はヤバいだろっ…‼」
「メチャメチャヤバいっす‼リリアちゃん天使っす‼あの羽なんすか‼」
「あの羽も素敵だけど、白い肌羨ましいわぁー。とっても綺麗な色だこと。」
「いやぁ、癒されますねぇー」
「もふもふと天使……」
「ふふふ、眼福ですね。本当は羽を隠せた方が都合が良かったですが、これはこのままの方がよろしいですね」
「あぁー幸せ……」
リリアとメンバーは各々、存分に〈癒し〉を満喫したのであった。
もふもふだってもふもふしたい(笑)